シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

城北中学校

2017年06月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

城北中学校の理科が求めているチカラとは?

城北中学校/先生
1持っている知識と結びつけるチカラ

知識をひたすら覚えるのではなく、知識をもとに考えることができるお子さんに入学していただきたいと思っています。知識を活用する力があれば、この問題のように初見の問題も対応できると思います。
この問題を過去問として取り組む受験生にも、覚えたことをそのままアウトプットするだけではダメだよ、勉強は知識の詰め込み一辺倒ではないよということが伝わればいいですね。

2問題の流れを意識できるチカラ

受験生にとっては初見の問題ですから、考え方のヒントとして、リード文に「月の表面のくぼみも、地層と同じようにできた順番を考えることができる」という一文を入れています。
また、クレーターのでき方を再確認できるように、問1を設けました。「宇宙からの隕石がぶつかってできた」ということは、クレーターが上から重なっていくということです。問1の答えをふまえて問2を考えてもらえればと思いました。

3要点を短く文章化するチカラ

本校の入試問題は実験・観察に基づく問題を中心に出題しています。入学すると実験・観察後のレポートや理科の自由研究があるので、入試では「図をかく力」や「文章を書く力」など表現力を測る問題を出します。
2017年から短文記述の出題を始めました。ふだんから実験や観察の結果や考察をまとめて書くことに慣れておきましょう。