シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

栄東中学校

2017年03月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

栄東中学校の社会科が求めているチカラとは?

栄東中学校/先生
1「自分ならどうするか」考えるチカラ

「第6次産業化」については知っている受験生もいるでしょう。用語を知っているだけでなく、もう一歩踏み込んで「自分ならどうするか」を具体的に考えてもらいたいと思い、この問題を作りました。
本校の社会科では、知識の量だけでなく、得た知識から必要なものを選び出し、それらを活用していこうとする意欲をもった生徒を求めています。自分のこれまでの経験から、「自分ならどうするか」という視点で考え、当事者意識を持って主体的に社会と関わっていく姿勢を大切にしています。

2相手に意思を伝えようとするチカラ

「自分ならどうするか」と考えたところで、その考えや意見を心の中で思っているだけでは相手には伝わりません。自分の考えや意見を相手に伝えることができなければ、その価値は半減してしまいます。言葉にしても、文章にしてもさまざまな表現を工夫しながら、どうしたら相手に伝えられるのか、試行錯誤することも大切なプロセスです。

3理論的に説明するチカラ

物語に起承転結があるように、自分の意見を相手に伝えるためにも必ず理論的な組み立てが必要になります。問題を解く際にも、ただ自分の思いを書き出すだけでなく、与えられた条件を満たしながら、秩序立てて説明していかなければなりません。考えよう、伝えようとする先にある、理論的に説明することのできるチカラを栄東で身につけていきましょう。