シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

浅野中学校

2016年10月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

浅野中学校の数学科が求めているチカラとは?

浅野中学校/先生
1基本的な計算、典型的な問題を解くチカラ

本校では、基本的な計算、典型的な問題を中心に出題しています。それは、受験生がしてきた努力をはかりたいからです。こうした問題は解法の暗記でも答えを出すことができますが、できれば小学校で学ぶ内容をしっかりと理解して、中学校からの学習に臨んでほしいと考えています。

2問題文を把握し試行錯誤をするチカラ

問題構成としては、基礎的な問題と応用的な問題のバランスを取るようにしています。応用的な問題では、問題文をしっかり読み取り、数理的思考を巡らしながら試行錯誤できる力をはかりたいという意図があります。たとえば数え上げの問題では、規則性を見つけて数え上げることが必要です。自分で考えて、試行錯誤をしながら答えを導き出す力は入学後も必要となりますから、受験勉強の中でも問題と向き合い、考える習慣をつけましょう。

3さまざまな事象を想像するチカラ

今回のような日常的な現象をもとにした問題や、空間図形の問題は、今まで多く出題されています。そういう問題では想像する力が必要ですが、頭の中でイメージし、考えるのは簡単ではありません。そこであきらめずに、余白に書き出したり、図を書いたりしてみましょう。また普段の勉強では、消しゴムを実際に切ってみるなど、手を動かして考えを深める努力をしましょう。遊び心をもって学習すると、算数が楽しくなります。