シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

芝浦工業大学柏中学校

2016年10月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

芝浦工業大学柏中学校の理科が求めているチカラとは?

芝浦工業大学柏中学校/先生
1条件を比較して論理的に考えるチカラ

この3つの問題は、植物の開花の時期を決める条件は何か、6つの選択肢から4つ、2つ、最後に1つに絞り込んでいきます。問1~問3を順番に解き進めていくと、「植物によって開花の時期が違う」という日常よく目にする光景の理由が、「そういうことか」と気づけるようになっています。
条件を絞り込むにあたっては、植物が開花する季節が毎年ほぼ決まっている実際の状況と照らし合わせて、選択肢を比較しながら論理的に考えることが求められます。

2身の回りの自然現象に目を向けるチカラ

私たちの身の回りには、問2の「アブラナもキクも、春と秋に年2回咲くことはありません」のように、当たり前に思っていて、意識しないと素通りしてしまう自然現象がたくさんあります。
普段から身の回りの自然現象に目を向けて、どの季節にどんな花が咲くのか、日本の風土と併せてとらえるようにしましょう。この問題で取り上げたアブラナ、イネ、キクのような身近な植物がいつ花を咲かせているか、実際に自分の目で見て確認してみるといいですね。

31つのことから学びを広げられるチカラ

キクは秋を代表する花です。また、昔から死者にささげる花として日本では欠かせません。けれど秋以外でも、春のお彼岸や夏のお盆、正月用と、いつでも花屋に並んでいます。1年中あるのはなぜだろうと、目にしたこと、気づいたことを出発点にして学習がどんどん広がっていくといいですね。本校は、自然に親しみいろいろなことに考えを広げていける、好奇心旺盛なお子さんを歓迎します。