シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

捜真女学校中学部

2016年07月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

捜真女学校中学部の国語科が求めているチカラとは?

捜真女学校中学部/先生
1言葉をとおしてイメージを広げていくチカラ

「具体」と「抽象」を結びつけて、言葉から図をイメージしていく力があれば、今回の出題のようにたとえ聞いたことのない言葉が出てきても、対応は難しくありません。登場人物の言動を手掛かりにしながら、算数の言葉を読み取ることで図形をイメージさせることができます。言葉をとおしてイメージを広げていくことは、どの教科を学ぶことにも役に立つ力です。

2文章を正しく読んで理解するチカラ

傍線の引かれた前後のところだけを見てまとめるというのではなく、物語の全体をしっかりと読み取る「基礎力」が大切です。今回のような一見、難しいと思える文章でも、ゆっくりとていねいに読んでいけば、必ず理解できる問題を出しています。しっかりと読み取る「基礎力」があれば、入学したあとも必ず伸びていきます。そのためには、たくさん本を読むことが大切です。

3考えを自分の言葉で表現するチカラ

捜真女学校では、日頃から「言葉の力」を大切にしています。まずは、物事に対して自分がどう「感じる」のかを大切にしながら、感性を育ててください。家族や友達との会話など、毎日の生活のなかで使う言葉を大切にしながら、自分の言葉をみつけてください。