中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

今月の額面広告に掲載されている問題はこれだ!

品川女子学院中等部

2015年05月掲載

品川女子学院中等部【算数】

2015年 品川女子学院中等部入試問題より

1が1、2が2、3が3、……にいくようなあみだくじを作ろうとしています。➀、➁について、もっとも少ない本数の横線を入れてあみだくじを完成させなさい。ただし、入れる横線はとなり合うたて線2本を結ぶものに限り、横線どうしが交差しないようにすること。

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには各中学の「こんなチカラを持った子どもを育てたい」というメッセージが込められています。
では、この品川女子学院中等部の算数の入試問題には、どういうメッセージが込められていたのか、解答・解説と、出題意図についてのインタビューを見てみましょう。

解答と解説

日能研による解答と解説

解答例

①、②とも解答例を掲載します。

品川女子学院中等部 解答例

解説

①左から1本目にある「1」からスタートして、左から4本目に着くように、上から順に1本ずつ「左から1本目と2本目の間」「左から2本目と3本目の間」「左から3本目と4本目の間」に線をかき入れる。
次に下の図のように、「2」と「3」、「4」と「5」が左右逆になるように線を入れる(矢印部分)と完成する。
(別解)別解として下図の右側のようなものも考えられる。

品川女子学院中等部 解説1

②左から1本目にある「1」からスタートして、一番右に着くように、上から順に1本ずつ「左から1本目と2本目の間」「左から2本目と3本目の間」「左から3本目と4本目の間」「左から4本目と一番右の間」に線をかき入れる。
次に、一番右にある「5」からスタートして左から1本目に着くように、すでにかき入れた線の下に1本ずつ「左から3本目と4本目の間」「左から2本目と3本目の間」「左から1本目と2本目の間」に線をかき入れる。
最後に、左から1本目に行った「2」が左から4本目に入り、「4」が左から2本目に入るように線を入れる(矢印部分)と完成する。
※別解が多数あります。

品川女子学院中等部 解説2

日能研がこの問題を選んだ理由

横線の引いていない「あみだくじ」を素材としています。1本目の線を加えるところから完成するまでを子ども達に任せていることから、方針を自ら立てて論理的に考えるチカラを求めていることが伺えます。あみだくじは子ども達にとって身近なものの1つですが、その仕組みは「何となくわかっているようで」「言葉にできていない」のではないでしょうか。いろいろと線を引き、試行錯誤をすることで、線を加える場所や本数とあみだくじの結果との関係が少しずつ見えてきます。このような課題解決の手法は、未知のものにどう対峙していくかという、これからの時代を生きていく子ども達にぜひ身に付けてほしいチカラであるといえるでしょう。

このような理由から、日能研ではこの問題を□○シリーズに選ぶことに致しました。