如是我聞 開成 運動会
日曜日の早朝に始まった創立141周年記念の開成学園大運動会は、定刻ぴったりの日曜日早朝7時10分に始まりました。夕方の18時頃まで13時間もの運動会の開会式は縦割り8色に分かれた各組の入場から始まります。入場の節目で腕を組む仕草が印象的でした。校長先生からは「画竜点睛を欠く」という故事成語を引用され、物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げとして今日の運動会を主体的に参加しようという主旨の話がありました▼運動会を支える各組織の長からのあいさつはじつに簡潔ながらも想いのこもったものでした。運動会の行政を担当する運動会準備委員会からは「晴れてよかった!」、司法を担当する審判団は「反則するな!」、立法を担当する運動会審議会は「最高の一日にするぞ!」と、開成の運動会を通して国家の構造を体験し、社会の全体構造を考える機会を得られるのだと感じました▼そのパンフレットの巻頭言で校長はこう記されていました。
年齢の異なる子供たちだけで構成されていた地域での遊び仲間の殆どが消滅した現代の社会に於いて、下級生にとって年齢の異なる少年たちによって構成される集団の中で、共通の目的に向かって活動する初めての経験が運動会であろう。親や先生ではない異なる年齢の人とどのように人間関係を作るか、社会の中で生きていくとき必要になるスキルを、運動会の活動を通じて鍛えることができる。(中略)
そして、こんな言葉で結ばれています。
開成の教育の集大成である運動会は、大人としての必要な準備を終えた諸君の元服式といえる。
開成の運動会。「世の中で活躍するチカラとはなにか」を体験できる貴重な場です。
教室スタッフ/杜子春