未来への予感

  • Vol. 1627 : 2018/03/09



今年の首都圏中学入試は、2月1日から2日朝にかけて雪となりました。
特に、1日午後の入試応援は、雪の降る前、冷たい雨が降る中での応援となりました。
これまでの個人的な感覚では、雪より冷たい雨の方が、体に堪えます。
段々と足下が冷えてきたのは確かでしたが、それでも心は温かい気持ちで応援出来ました。
それは、同じように門の入口で受験生を迎え、声をかける、在校生二人の姿からでした。

おそらく中学1年生だと思います。傘をさし、ベンチコートを着て、

「こんにちは。受験票を用意してください。」
「こんにちは。がんばってください。」

詳しくは忘れましたが、こんな言葉を中心に受験生・保護者に声をかけていたと思います。 
ただ、電車の間隔が開き、受験生が来ない時間には、
「うぉー、寒くなってきたー」
「おまえ何日の受験で入った?」
「数学の課題終わってないんだよなー」
など、寒さへの正直な反応や、学校のナカミを思わせる会話もちらほら(彼らや学校の名誉のために、受験生を迎えるときにはきちんと切りかえていたことをここに証明します)。

なんだか 「マイナスなことを言ってても楽しそうな」 話し方や、入試担当の先生が来たときのやりとりが、学校生活の充実を思わせ、とっても微笑ましい気持ちになりました。
自分の教室からの受験生もいたのですが、「これならば、あの子が進学しても、充実した学校生活が送れるだろうな」 と思いました。
実際、今春進学する予定なのですが、もし来年の入試の時にあの子が入口に立ってたら、どんな会話になるのだろうかと楽しみです。

応援終了時、その学校の入試担当の先生も私を見つけて「〇〇(私の名前)先生、ありがとうございます」と声をかけてくださいました。「入試問題、面白いもの作りました!先生もぜひ面白いと感じていただけると思います。今度ぜひ見てください!」とこちらも元気な声。
気持ちよく教室への帰路につきました。

「なんでもない会話 なんでもない笑顔 なんでもないから学校が好き」
ある有名な歌人の作品をちょっと変えると、こんな感じになります。
まさしくこれです。

応援好き

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