ちょうど1か月ほど前のことです。
2月5日、陽が沈みはじめたころ、教室の電話が鳴りました。
その電話は入試の結果の報告でした。
「サレジオ学院 落ちました。」
「そうかぁ。やりきった気持ちはある?」 と聞くと・・・
「うん!!!あるし、すごくスッキリしている!」と。
思っていた以上の勢いと張りのある声が返ってきたことに少し驚いていると、その子が体験したことと自分の内側を話してくれました。
2月4日に行われたサレジオ学院(B)の試験の合格発表を見に行ってきたとのこと。
自分の番号はなく、校門の近くに立っていらっしゃった神父様に「ありがとうございました。」と親子でご挨拶をしたそうです。
すると神父様から微笑みを返していただいたので、思わず「番号はありませんでした。」と声に出したそうです。
すると次の瞬間、スッと抱き寄せられ、
「今日がゴールではありません。あなたの道は今日がスタートですよ。」
という言葉をいただいたそうです。
その子は、抱き寄せられながらいただいたその言葉で気持ちがスーっとしたそうです。
「やりきった気持ちはあったけどやっぱりモヤモヤはしていて・・・
そのモヤモヤがスーっと流れてなくなっていった。がんばろうって気持ちになった。」
と言っていました。
毎年、子どもたちと受験までの道のりを共に歩んできても、やはり不合格の連絡を受けた時の次の一言は、色々な想いが駆け巡り、なかなか言葉が出てこない時もあります。
サレジオ学院の創設者ドン・ボスコの言う
『生徒とともに歩んでいく:アシステンツァ(assistenza(伊)/assistance(英))」 を土台にし、
教師と生徒がつねに 「ともに居る」 の実践者だからこそかけられる言葉なのだと強く感じた出来事でした。
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うさみみ