坂道が育む気持ち

• Vol. 1607 ： 2018/02/03

北鎌倉女子学園中学校

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自然と文化の香り漂う古都鎌倉にあり、
「豊かな知性と情感を具え、深い思考と的確な判断のもとに誠実に自らの人生を生き、やさしく他と調和しつつ社会に寄与する女性」の育成を目指し、
知徳体の調和的発達のための教育を実践している北鎌倉女子学園。
北鎌倉駅を降り、鎌倉街道を挟んで向かい側の小高い丘を登ると学園が見えてきます。

2月1日、午後。
夜から雪に変わるという予報通り、午後から雨がしとしとと降っています。
北鎌倉の駅には観光客が降り立ち、円覚寺方面へ向かって行きました。
学校へ向かう中で、だんだんと北風が強くなり気温も下がってきました。
雪に変わる前触れでしょうか。

急な坂道を一歩一歩丁寧に歩きながら、こちらに向かってくる親子。
急だからこそ、ゆっくりになる…
この少しずつ学校に近づく道のりが、
今までのことや学園への思い、そしてこれからのこと…さまざまなことに思いを巡らせることができ、気持ちを整える時間になるようにも感じられます。

学校に着くと、先生方が記念館の入り口に立ち、その柔らかな笑顔に迎えられました。
こんな風に迎えられると、子ども達の入試への気持ちづくりも、安心してできるような気がします。

そうこうしているうちに午前中の結果が記念館内で発表され、
これから入試に向かう子ども達の勇気づけになっているようにも見えました。

「今どんな気持ち？」
「緊張してる」
「良いね！その緊張含めて自分自身！自分を出し切ってきてね」

少しこわばったその顔も、その気持ちも、あって当たり前のもの。
丸ごとを大事にして入試に臨んでね。

小雨の降る鎌倉の、どこか落ち着く雰囲気の中で迎えられた子ども達。
その背中にエールを送りました。

がんばれ　中学受験生！

K．A．Z