困っている人に対して・・・

  • Vol. 1597 : 2018/01/19

雙葉中学校女子校

先日、雙葉中学校に進学した二人の卒業生が、教室に遊びに来ました。
一見すると、同じ学年で古くからの付き合っているかのように、あだ名で呼び合い、互いにフレンドリーに接しています。
でも、学年が1年ちがいの先輩、後輩の関係なのです。
部活は二人とも、「化学班」


話はさかのぼって、二人の小学生時代。
「先輩」は、将来自分が人の役に立つためにどんなことができるのか?を探すために受験を決めました。
「後輩」は、制服へのあこがれから受験を決めました。



私は「先輩」「後輩」の理科の授業を担当していましたが、小学生時代、特に「化学」に興味を持っていると思ったことはありませんでした。
そんな二人が同じ中学校に進学して 「化学班」 を選び、出会い、今日の関係になったことを未だに不思議に思っています。


二人が活動しているということで、何度か文化祭に足を運びました。見に来ている小学生に対して、
「どんなことが知りたいのか?」
「どんなことに興味を持っているのか?」
「どんなことに困っているのか?」
寄り添いながら話をしている中高生、笑顔で参加している小学生の姿が印象的でした。


展示を見てみると、テーマの一つが「犯罪捜査」。
「ルミノール反応」「指紋鑑定」・・・どれも本格的なものばかり。
「先輩」が中心になって活動を進めていました。
「後輩」はその姿に、どこかあこがれの気持ちを抱いていたそうです。


ふと「先輩」の小学生時代を思い出しました。
人の役に立つためにどんなことができるか・・・それを探すために受験を決めた彼女。
雙葉中学校の教育理念の一部分に以下の文があります。

◆ 人から受け、人に与え、互いに生かし生かされる喜びを体験する。
◆ 苦しんでいる人、弱い人、持たない人と、共感・連帯する。
◆ 地球社会の一員として、人間の尊厳にふさわしい社会を築くために働く。


人の役に立つ。
それは困っている人に対して、「何に困っているのか?」「何が必要か?」を共感し、連帯して解決していく・・・。志望している小学生に対して・・・犯罪で困っている人に対して・・・。


この先、二人がどのように学び進んでいくのか?楽しみです。
「先輩」が最後に言ったひとこと、「中高六年間が人生に与える影響は甚大です!」が印象的でした。

りったん

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