モノ創りの心で未来を創る教育へ

  • Vol. 1502 : 2017/07/23

日本工業大学駒場中学校共学校

京王井の頭線で渋谷から2つ目の駒場東大駅を降り、都会特有の密集した住宅地の間の、両側を圧迫するような壁や塀が続く細道を肩をすぼめるようにして進み、小さくなったココロをなだめてくれるような解放的な空間が見えてきたら、そこが日本工業大学駒場中学校です。

この学校は、日本工業大学の付属中学校()です。
工業系の学校といえば、機械油が臭い、キリコの散らばる雑然としたところ、と、私は勝手にハードな印象を抱いていました(すみません…)。
しかし今は共学化しており、情報系や英語教育などにもチカラを入れている、現代的で明るくさわやかさを感じさせる学校でした。
教室に囲まれるように中央に体育館がある独特なデザインの校舎には驚きましたが、都心の学校とは思えないほどさまざまな施設が備わっている上、「テラコヤ」とよばれるデザインの自習室や、ちょっとくつろげるようなベンチなども見られたりして、子どもたちが心地よく学んでいる様子がうかがえます。

工業系学校として培ってきた伝統は、今でも「感動体験」を中核とする「もの創り教育」として生きています。工学系の知識や技術、思考力だけでなく、感動を通して「実践的知性」「柔軟な感性」を育んでいるのです。
今後は、アプリ開発や3Dプリンターの活用なども進められる予定です。

今後ということでいえば、その他にも、協働学習型授業やアクティブラーニング対応の設備への準備が進められている理数系の教育、クリティカルシンキングという論理的・構造的に物事を考える力を育てる国語教育など、まだまだこれからも新しい取り組みを取り入れていく予定です。

熱意あふれる先生方のもと、自分のチカラで未来を拓き、社会に貢献できるヒトづくりへの動きは、もう始まっています。
ぜひ、一度足を運んでみてください。


近年は併設大への進学は20%程度で、東京理科大やGMARCHなど他大学への実績を伸ばしています。

テュイ

ページTOPへ