全力投球の合唱祭

  • Vol. 1486 : 2017/06/21

清泉女学院中学校女子校

日能研の教室には、授業担当者と子どもの学習全般に関わる学習スタッフの他に、ピアサポーターがいます。
中学受験を経て6年間私学に通い、大学生になって日能研に戻ってきてくれた、子どもたちから見るとお兄さん・お姉さんのような存在です。
今回は清泉女学院合唱祭について、準備から本番当日までを詳しく教えてくれたので、ご紹介します。

清泉生は体育祭や合唱祭などの学校行事に常に全力投球。
中でも高校合唱祭はかなり盛り上がるイベントの一つです。

合唱祭で歌う曲には、課題曲と自由曲があります。
課題曲は放送朝礼やミサでよく歌う、清泉生に馴染み深い聖歌です。
自由曲は音楽の先生が作った楽曲リストの楽譜を見て、クラスで話し合って決めます。
指揮者や伴奏者もクラスの中から選びます。このように合唱祭はほとんど生徒主体で物事を決めます。時にはどうすればよいか迷ってしまうこともありますが、合唱を1から作りあげていくことができるので、完成した時の喜びは大きいのです。

清泉には強い音楽部(合唱部)があります。だから合唱祭の曲の練習は音楽部メンバーが中心となって音取りや発声練習をやってくれます。しかし音楽部の子だけが活躍しているというわけではありません。詩の解釈を演劇部の子が考えたり、こうやって歌う速さをアレンジしてみたらどうかなど、皆で意見を出しあったりして、協力して進めていきます。
時には、練習に行き詰ったり、意見が対立したりして揉めてしまうこともあります。このようなときにはクラス会議を開いて、それぞれが自分の抱いている不満を全て話し、お互いに言われたことを受け止め、もう一度クラスをまとめ直します。
クラスの分裂をまとめ直してこそ、クラスの団結力はより深まるものです。このようなプロセスは一見面倒くさいことと思われがちですが、今ふり返ってみると学生時代しかできない貴重な時間だと思います。

皆で一カ月弱練習した後、いよいよ合唱祭当日を迎えます。各クラス朝早くから集まって教室で発声練習や最後の合唱練習を行います。いよいよ本番が近付いてくると、この日のため皆でつくったクラスカラーのヘアゴムやピンなどをつけ、円陣を組んでやる気を入れます。
そして本番。
ステージに立つ緊張と戦いつつも皆今までの練習を信じて、思いをこめて歌います。
どのクラスも一生懸命練習してきたので、かなり完成度が高く、とてもレベルの高い争いになります。

私は合唱祭で清泉生の歌声を聞くのが好きでした。特に私が魅力的に思うのは、清らかな歌声です。あれは清泉生にしかない歌声ではないかと思います。
清らかな歌声の中にのびのびとした清泉らしさやカトリックならではの神聖な雰囲気も相まってとても美しいです。

全クラスが歌い終えると、結果発表があります。最優秀賞をとれるクラスは1つだけ。
各クラスが祈るように発表を待ちます。最優秀賞になったクラスはもう一度課題曲と自由曲をステージ上で歌うことができます。
最優秀賞に選ばれたクラスの子たちは泣きながら2度目の合唱をします。残念ながら選ばれなかったクラスの子は悔しくて泣いてしまったりします。
高校合唱祭は清泉生にとって大切な青春の1ページです。

今回は高校の合唱祭についてでしたが、1年通して様々なイベントが実施されます。
この合唱祭は非公開ですが、オープンスクール・少人数見学会・バザー・清泉祭など学校を見ることができる機会はたくさんあります。
ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

ページTOPへ