『音を創る』『楽しんで創る』 ”青春”の1ページ

  • Vol. 1478 : 2017/06/07

神奈川大学附属中学校共学校

 5月の心地よい薫風が吹く夕方、神奈川大学附属中学校の音楽部の定期演奏会を聴きに、神奈川県民ホールに行ってきました。第27回を迎える演奏会にたくさんの保護者や卒業生、在校生が続々と集まっています。音楽部は創立32年目を迎える神奈川大学附属(もともと男子校として開校)の中でも歴史のあるクラブで、部員総勢130人程です。

 今年の定期演奏会では、第1部~第3部に分けて会が構成されていて、第3部では、この音楽部の卒業生が、今年の音楽部のために作曲した楽曲を演奏するという試みがあり、その曲を聴いているこちら側の胸が熱くなるような出来事もありました。
 また、第2部でのミュージカル『アラジン』では、この学校の『ジェンダーフリー』『積極進取』(何事に対しても率先して行動することをめざす)『中正堅実』(自らが主体的に判断し行動する)という考え方が表れているなぁと思うシーンがたくさんありました。暗転のところで、重たいものを男女が協力しあって運んでいる様子や積極的に観客を楽しませようとする姿を何度も見ることができました。
男女の仲がよいのはもちろん、協力しあって『音を創る』、一つのものを『楽しんで創る』ということがここから伝わってきて、とても心地が良くさわやかな気持ちになり、終わった後の観客の拍手と歓声がとても大きかった気がしました。

 今回の演奏会でこのメンバーでの演奏は最後。昨年10月に行われた全国大会合奏コンクールでの金賞受賞に胸を張り、高校3年生が引退します。当事者である高校3年生はもちろん、下級生たちも演奏しながらも号泣し、終わってからも抱き合いながら、健闘をたたえ合っている姿は、まさに「青春」だなと思いました。

 そして翌日から新体制がスタートしました。引退した高校3年生は、ここからが受験勉強のスタートです。神奈川大学附属は、東大はもちろん、早慶をはじめとする難関大学への実績や、芸術方面へも進学者が多くなってきています。
 新体制のメンバーの9月30日(土)・10月1日(日)に実施される「くすのき祭」での演奏が今から楽しみです。ご興味のある方は、ぜひ足を運んで、実際に聴いて「楽しんで」みてください。

風色コンシム

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