革新と伝統と

  • Vol. 1476 : 2017/06/03

大妻中野中学校女子校

大妻中野中学校は、創立1941年の学校です。
都内や近隣にお住まいの方は、「良妻賢母を育てる学校」という昔ながらのイメージをお持ちかもしれません。
しかし、私自身は社会人になり中学受験に携わるようになってから、大きく変わっていきました。
今でこそ一般的な「午後入試」も早い段階で取り入れ、コース制を打ち出し、さらに電子黒板を導入しました。
また、「新思考力入試」や「グローバル入試」など、時流に合った子どもたちを育てていくための選抜方法を、考え実行していきます。
入試変更は、塾関係者泣かせではありますが、それだけ社会の動きに敏感だと感じます。

先日、大妻中野の先生とお話をしました。
その中で私が素敵だなと思ったこと。

それは、第二外国語としてフランス語を学べる、ということ。
さらに、来年度グローバル入試で入学した子は、全員フランス語を必修にする、ということ。
因みに、グローバル入試以外で入学した場合は、中学3年生の時に、コース変更をすることも可能です。

第二外国語を学べる学校は多くあっても、必修にするコースを持っている学校はまだまだ少ないです。
なぜ、必修なのかを先生に聞いたところ、フランス語を学ぶことでさらに英語を深めることができるから、というお話でした。

実は、私もフランス語を学習していて、特に学習をし始めた頃は、英語との違いを日々感じていました。
女性名詞と男性名詞があるってどういうこと?
過去形の形が、その時の「状況」と「行動」で違うってどういうこと??
形容詞の形が、名詞の性(女性か男性か)と数(単数か複数か)で変わる???
動詞の活用が多すぎて覚えられない・・・、などなど。

フランス語を学ぶことで、なぜ英語がこれだけ多くの国で話されていて、公用語としても多くの人々が学習をしているのか本当に分かります。
また、同じところと違うところを比べて学習することの面白さを感じます。
さらに、それぞれの言語を母国語として生きてきた人々の、文化的な背景を探ることもできます。


と、ここまで書いてきて、これは大学入試で必要な事?という自問自答が始まりました。
いえいえ、それこそ大学で学ぶ内容ではないのか???
とすると、大妻中野は、中学・高校の段階で大学並みの視点で学べる環境!

建学の精神「学芸を修めて人類のために Arts for  Mankind」。そして、「一歩先を歩み続ける」。
まさに、この言葉を時代に合わせて実践している学校です。

大妻中野に、これからも注目です。

チミー

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