卒業生の恩返し

  • Vol. 1465 : 2017/05/13

聖光学院中学校男子校

 教室にはよく卒業生が遊びに来てくれますが、一番の来訪時期は4月。特に入学式当日は、学校が早く終わることもあり、入れ替わり立ち替わり顔を出してくれますちょっと裾の長い制服を着てはいますが、小学生だった頃と雰囲気ががらりと変わっているのもこの時期の楽しみです。急にお兄さん、お姉さんになるのが、毎年不思議です。


そんな入学式ラッシュも落ち着いた4月半ばに聖光学院生が遊びに来てくれました。遊びに来たといっても、文化祭のポスターを紹介し、在校生に話しかけたり、黒板にメッセージを残したりと宣伝活動に余念がありません。
また、黒板には新6年生への叱咤激励が残されていました。

「日能研にはすごくお世話になったから、恩返しをしないといけない」

 
頑固であったり、それでいてナイーブであったり、素直になれない難しい時期もあった子なだけに、なんだかじーんとしてしまいました。

最近クラスの「級長」を決めるイベントもあったらしく、その経過も興奮気味に教えてくれました。まだひと月も経っていませんが、もう人間関係ができているのでしょう、やるようにと推薦された何人かで決めたそうです。じゃんけんで決めた、というのはかわいらしいところです。

聖光学院の文化祭は、4月29日・30日に開催されました。
私もちょこっと様子を見に行きましたが、このとき遊びに来てくれた卒業生のように、「紹介する、楽しさを伝える」ことがとても上手でした。毎年大好評の「交通研究会」(多くの学校は「鉄道研究会」という名称の部活ですね)は、今年も小さな子にもとても丁寧に説明をしていました。子どもはもちろん、保護者もその「紳士」ぶりにメロメロになります。
さすが、「紳士たれ」を教育理念にしているだけあります!

後日、またその卒業生が来てくれました。先輩たちは1年かけて準備をしていますが、1年生はどんな役割があるのかを聞いてみました。てっきり“お客さん”かと思ったら、「天使の歌声」をやるそうです。1年生によるコーラスらしいです。それ以外には挨拶をする役割があるそうなので、文化祭に行ったときにお出迎えをしてくれる裾が長めの聖光生がいたら、それはぴかぴかの1年生で間違いないです。

4月が文化祭だと「見逃した!」という人もいるかもしれません。そんな人には6月10日・24日の「2017 聖光を知る会」に、ぜひご参加ください。在校生が学校生活を語り、校内ツアーもしてくれます。

NOG

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