「多様」であること、「多様」が認められることの魅力

  • Vol. 1574 : 2017/12/09

早稲田大学高等学院中学部男子校

日能研で、スタッフと共に子どもたちの学びの時間をつくっている、「ピアサポーター」(※)。

先日、とある教室のピアサポーターが早稲田大学高等学院(通称:早高院)の卒業生であることを知り、中学高校の学校生活についてインタビューしました。

一番思い出に残っているのは、文化祭である 「学院祭」……のあとに行われる、
後夜祭ではなく 「後夕祭」 と呼ばれるもの。

学院祭は生徒でない人も出入りできますが、後夕祭は学院祭が終わったあと、生徒たちだけが参加し、昼間行われた催しを、ステージでもう一度やるのだそうです。

「その盛り上がりは、もしかしたら学院祭以上かもしれない」

仲間意識と団結力の強さを思わせる、熱い口調で語っていました。

体育祭も大いに盛り上がる行事だそうです。
どの競技に出るのかは希望者制なので、自分が出たい競技を自分で決めるのだそうです。
自分が出ない競技が行われている時間の過ごし方も、先生からあれこれ言われることはないとのこと。

「校則も、下駄での登校が禁止されているくらいなんです。
自由だからこそ、自分でどうするか決めることを求められるし、自分で決めたことが尊重される環境です。」


ピアサポーターの彼とそんな話題で盛り上がったのは、私も早稲田大学の出身者ということがあります。
私は大学受験をして早稲田という世界に入りましたが、
早稲田大学はさまざまな多様が認められる環境にあると感じていました。


それは、早高院だけでなく、早稲田中学・高等学校、早稲田実業学校など、さまざまな附属校・系属校の出身者もいれば、
私のようにまったく外部からの入学者もいて、生い立ちや学問への興味も様々であること。
また、大学の学部それぞれが独自のアドミッションポリシーをもち、その学問を探求することに特化した環境をつくっていること。
そうした、非常に自由な、縛られない雰囲気が、多様を受け入れる空気をつくっていると思ったからです。

早高院は、そうした早稲田のカラーを受け継ぎ、中学校・高校、そして大学の10年間という長い期間、
多様を受け入れる環境で仲間をつくり、そして自分で決めることをし続ける場に身をおくことができるのです。


「多様である環境」 「その中で自分で決めることのできる環境」。
その魅力を知ることができました。



※ ピアサポーター
「ピア」とは「仲間」という意味です。
日能研で中学受験をし、中高一貫校を卒業して大学に進んだ学生が、今日能研で学んでいる子どもたちの学習サポートに来てくれています。
子どもたちにとっては、年齢が近く、「日能研で学んで中学受験をする」という自分と同じ体験をしたお兄さん・お姉さんは、親しみやすくかつ頼りになる存在です。


つーちゃん

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