ぞうさん

  • Vol. 1541 : 2017/10/05

玉川聖学院中等部女子校

ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね
そうよ かあさんも ながいのよ



子どもの頃に口ずさんだ、誰でも知っていると言っても過言ではない、まど・みちおの童謡「ぞうさん」です。

東急大井町線「九品仏駅」徒歩3分、東横線「自由が丘駅」徒歩6分のところにある、キリスト教(プロテスタント)女子校・玉川聖学院
その学校説明会で聞いた話です。
中学高等部長の水口洋先生は、20年以上続く「総合科・人間学」の最初の授業の教材として、この「ぞうさん」の童謡を使っているのだそうです。

この「鼻が長い」とは、他者との比較では、「異形なもの」を指します。そんな「異形なもの」を持っている小象が、なぜ自己肯定感を持っているのか…母親象が「そうよ かあさんも ながいのよ」と言ったこと。それで小象は安心する。
そう、自分の鼻が長いだけでなく、一番尊敬している母親が自分のそれも長いと誇らしげに応えることで、愛されて育つ。そして自己肯定感を持つことができる。

この「ぞうさん」の童謡から、
「他の人とは比べることのできない、自分自身のすばらしい価値。」
「そのことに目が開かれること、心が納得すること。」

これを玉川聖学院の生徒に伝えているのだそうです。


説明会の冒頭では、学院長の安藤理恵子先生より、

玉川聖学院の教育方針
1.かけがえのない私の発見
2.「違っているからすばらしい」という発見
3.自分の可能性、使命の発見


の説明がありました。

説明会の冒頭で安藤先生がおっしゃられた話と、水口先生の「ぞうさん」の話、点と点がすぅーと一本の線でつながった瞬間です。

中学部は1クラス30名で3クラス編成。
少人数クラス編成で自己肯定感を育みながら玉川聖学院で過ごす6年間の価値に期待が膨らみました。

天雫健太郎

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