雙葉中の生徒・卒業生をひとことで表すと?!

  • Vol. 1539 : 2017/10/01

雙葉中学校女子校

雙葉中学・高等学校というと、皆さまはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
世の中一般では「お嬢様」というイメージがあるようですが、7月から教室のピアサポーター(※)として子どもたちの支援をしている雙葉中学・高等学校の卒業生をひとことで表すと、「奥ゆかしくてエネルギッシュな女性」です。

雙葉中学・高等学校の教育目標は、

・真の知性を養う
・自ら考え行動し、責任をもつ
・一人一人を大切にし、他者と共に生きる

の3つです。


彼女の子どもたちの学習環境をつくる姿は、知性溢れ、自分で考えて行動しています。
休み時間になると、時間割を見て、黒板の掃除をするべき教室に向かっていきます。そして、それが終わると、すぐに配布物を教室に持っていき、子どもたちの名前を一人ひとり呼びながら笑顔で配っています。休み時間が終わると、授業が終わった3年生の教室の掃除に取り組み始めています。
先週同じ曜日に説明した仕事をきちんと工夫をしながら行っています。

仕事が落ち着いてから、中学・高校時代のことを聞いてみました。彼女のクラブは管弦楽だったそうです。
管弦楽はパートごとに集まって練習をするため、朝練も放課後の活動も、パートのメンバーで練習内容や練習時間を決めて行うそうです。そして、文化祭が近づくと全てのパートが集まり全体練習で仕上がり具合を確認します。自分たちで足りないと感じた部分は、自分たちで朝練の時間をつくり補っていくそうです。クラブ活動の担当の先生はいますが、パート練習から全体練習まで、練習の時間や内容は生徒が考え進めていきます。

ちなみに学習面でも同じように、先生が家庭学習のやり方を指示することはなく(もちろん、家庭学習のやり方など相談をすればどの先生も親身に対応してくださるそうですが…)、自分で考えた学び方に仲間と一緒に考えたことなどを取り入れて、自分自身で取り組んでいきます。

「奥ゆかしくエネルギッシュな女性」。

今まで何人も雙葉中学・高等学校の在校生・卒業後と出会うこと、学校生活について聞くことはありましたが、このピアサポーターの話を聞いて、これぞ「雙葉学園なのだな」ということ。
そしてなぜそのような女性が育つのかが、理解できた気がします。
カトリック精神に基づき、
「神様からのかけがえのない贈りものである自分自身を大切にする」
「同じく神様からのかけがえのない贈りものである周りの人々を大切にする・感謝の気持ちをもつ」。
そうした情操教育の上に、日々、自分で考えて行動をし、仲間と協働をする雙葉中学・高等学校の6年間。
社会に貢献できる「奥ゆかしくエネルギッシュな女性」が育つのです。


※ピアサポーター

「ピア」とは「仲間」という意味です。
日能研で中学受験をし、中高一貫校を卒業して大学に進んだ学生が、今日能研で学んでいる子どもたちの学習サポートに来てくれています。
子どもたちにとっては、年齢が近く、「日能研で学んで中学受験をする」という自分と同じ体験をしたお兄さん・お姉さんのは、親しみやすくかつ頼りになる存在です。


なぞな

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