2017年の幕開けです。
節供は日本の暦の一つで、年中行事を行う季節の節目となる日。
歳神様をお迎えするために用意されるお正月飾りなど、
新しい年を迎えてお祝いするお正月には、昔から伝えられた深い意味があるようですね。
そういった様々な所作から行事に至るまで「こんな意味がある」を知り、
自分の行動に結び付けていくことを学んでいけるのが小笠原流礼法です。
少し前のことになりますが、聖徳大学附属女子中学校の文化祭に行った時のこと。
先生方が誘導する校門をくぐって、少し歩いた先にある校舎に入る前に、
まず目に入ってきたのは生徒ではなく、保護者。
テントの下で新鮮野菜を売っていました。
そう、ここの文化祭は毎回、保護者の皆さんも出し物をしているのです。
地元の野菜がズラリと並んで、保護者が他の保護者とやり取りをしている姿が何とも新鮮。
そうしてゲタ箱から校内に入り右に進むと、
世界時計の前でお父さんらしき人が、エプロンをして「組みひも体験コーナー」を取りまとめていました。
小さい子からお年寄りまで、興味を持った人がそのテーブルに引き寄せられています。
もちろん、私もそのうちの一人。
思わずお父さんにインタビューしてしまいました。
聞けば学校の授業の1つである「小笠原流礼法」を保護者も学ぶことができるというのです。
横にはその活動内容が掲示されていて、楽しそうに講座を受ける保護者の姿が記録されていました。
「礼法、習われて長いんですか?」
「子どもが小学校の頃から……なので長いですね。」
「小学校の時から!?何で習おうと思ったんですか?」
「最初は子どもとのコミュニケーションとして…と思っていたんですが、やってたら楽しくなっちゃって」
「礼儀作法だから」とやっていた行動。
その1つ1つの所作の意味をじっくり学ぶことを経て、自然になってくる。
全ては相手を思いやった行動であること。
そこにつながるというのです。
相手を思いやる心を、生徒たちだけでなく、保護者も共に学ぶことができる。
聖徳大学付属女子中学校はそんな素敵な学校です。
L'A 25