採点基準を自分たちで作る

  • Vol. 1309 : 2016/10/17

共立女子中学校女子校

今回紹介するのは、共立女子高校での社会科の授業です。

共立女子高校では、社会科を通して論述力を身につけるために、
「他の人が書いた答案を生徒たち自身で採点する」
といった取り組みが授業の中で行われています。
生徒たちが採点する問題は、実際に定期試験で出題された、数百字を超える記述問題。
どのような問題かをクラス全体で再度確認した上で、
グループに分かれて、採点基準を相談
します。
そして、実際に生徒が書いた答案に対してグループごとに点数をつけます。
採点基準をグループで考える際は、
どの内容が必要か否かといった話しあいが自然と始まっていきます。
また、なぜこの内容を入れるべきなのかといったことを
相手に伝えるために、筋道立った説明が必ず必要になります。
全体でどのような採点基準にしたかといった話をするときにも、
相手に伝える力が必要
となってきます。
必要か否かを判断する、どのように判断したかを相手に伝える……。
こういったやりとりを繰り返していくことで、
自然と論理的な考え方を育てることを社会科を通して実践しているのです。

暗記だけではなく、生徒自らが考え、理解することを大切にする授業。
女性の社会進出が大きく取り上げられてきていますが、
共立女子では130年前の創立当初から「女性の自立」を大切にし続けています。
論理的に考える力、相手に伝える力は将来ずっと使う大切な力です。
大学入試だけでではなく、将来に必要な力を育てることを大切にしている共立女子。
そんな学校に是非一度、足を運んでみてはいかかでしょうか。

MI

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