感性を磨く「ビブリオバトル」!

  • Vol. 1301 : 2016/10/01

トキワ松学園中学校女子校

皆さんは「ビブリオバトル」というものをご存じでしょうか?

これは「”本”を使ってゲーム感覚でコミュニケーションをとる」
という目的で2007年より関西の大学で始まったものです。

ルールは簡単。
① 参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
② 順番に一人5分間で本を紹介する。
③ それぞれの発表の後に、全員で2~3分ディスカッション。
④ 全ての発表が終わった後に「どの本が一番読みたくなったか?」
  を基準とした投票を参加者全員で行い、最多票の集めた本を『チャンプ本』とする。
というものです。

都立大学駅 徒歩7分
閑静な住宅街の中にある『トキワ松学園』でこの熱いバトルを見ることができました。
トキワ松学園は、「課題を発見し、調べ、考え、自分の意見を他者に伝えながら協働し解決策を導く」
という《探究女子》になろうと生徒たちに伝えています。
それを目指し、昨今のアクティブラーニングの考え方を取り入れた新授業《思考と表現》を
次年度より本格始動させるのですが、
その授業の一環としてこの「ビブリオバトル」を取り入れていきます。
学校訪問をした際、この導入に先駆けた中学1年生のビブリオバトルを見ることができました。

会場はなんと図書館。
静かに過ごすイメージが強い場所ですが、トキワ松学園は違います。
図書館教育を前面に押し出し、各科目での調べ学習、プレゼン等、
全学年を合わせて年間243回授業で使用されているということです。

そのバトルにおいて、中学1年生ながら、すでにハキハキと自分の主張ができる子もいれば、
まだ発表に不慣れで主張が弱くなってしまう子もいました。
友だちの発表を聞いている仲間たちの見る目は温かく、
発表後のディスカッションでは伝えきれなかった要素を敢えて指摘する子や、
出し切れなかった紹介のこだわりの部分を聞く子が多く、
発表者には様々な気づきが生まれているようでした。
先生曰く、中学生の段階から高度なプレゼンの能力や
鋭い質問ができるようにすることが目的ではなく、
生徒の発達段階に合わせたスキルアップがをしていき、
将来的には、人に伝わりやすい効果的な話し方や、
もっと深く内容に踏み込んだ質問を生徒たちができるよう
大人が関わっていくということでした。

このように独自の取り組みで感性を育み、
磨くことができる環境がトキワ松学園にはあります。
是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。

おしー

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