クリスマス・イブ

  • Vol. 830 : 2012/12/24

捜真女学校中学部女子校

捜真女学校に行ってきました。

同校は日本画家の小倉遊亀さんがかつて美術の教員として教鞭をとっていたことでも有名です。
その小倉先生のご寄付で建立されたのがユキホールという施設。ちょうど一学年の生徒が入れるような大きさです。

集会以外に放課後は部活で活用されることが多いそうです。
入り口付近はタタミを敷いて合気道部、奥の舞台付近は演劇部・・・といった具合に。小体育館的に使われていていつでも生徒たちの声が響き、大切にされている施設です。

この小倉先生は日本画家…。連想してもキリスト教校の先生…というとなんともミスマッチなイメージがあります。

しかし以前こんな話を聞いたことがあります。
小倉先生が絵を描かれる関係で日曜日に教会に行けなかったときに、当時の校長先生カンヴァース先生が「あなたは絵を描いていますね。小さな花をじっと見て描いてらっしゃいます。これは神様がつくったものを愛している、ということです。だからあなたは神様を愛しているということなんですよ」と励まされたということです。
「自然にある花や木・・・そうしたものをじっくりと見つめる」ということも愛なのだ、ということに小倉先生が気付かされたお話の一節だったように記憶しています。

本日はクリスマス・イブ。
キリスト教系の学校ではすでにクリスマス礼拝が行われたことでしょう。
最近では受験生に開放しているケースも目立つので、参加された方もいらっしゃるのではなでしょうか?

一方で「受験生にクリスマスなんて関係ないよ」とことばが返ってきそうです。
それでも、この時期、志望校がキリスト教の学校でも、そうでなくても。小さな花でも眺めながら、自分のことを見つめ直して「志望校への距離」を冷静に考えてみるのもいいかもしれませんよ。

本部スタッフ/JI

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