準備が肝心

  • Vol. 468 : 2011/04/06

和洋九段女子中学校女子校

和洋九段女子に行ってきました。同校では日ごろから災害対策は万全。地震が起きるまえから気象庁の速報システムから一報が入り、校内一斉放送で地震までのカウントダウンが流れるなか生徒たちは無事に避難。揺れがおさまって確認したところ耐震校舎にはとくに異常もなく、当日学校にいた生徒は、そのまま学校に宿泊。学校には必要人数の3日分の食料と飲料水、2枚分の毛布などが準備されていました。

ふだんから地震対策への意識は高く、いつも持ち歩く生徒手帳にも地震にあったときにはどうすれば良いかを在宅中、登下校中、在校中のそれぞれの場面において記載があります。当日の保護者への連絡も学内クローズドサイトやメールで安否情報の発信もされており、在校生の保護者も学校にいるという情報がすぐに伝わり安心できたようです。

当日は交通機関が止まり、帰宅難民が大勢でましたが、都心にお勤めの保護者やご兄弟の方も学校へ行き、生徒と一緒に宿泊できたそうです。当日のお話のなかでお聞きしたエピソードで同校らしいと感じたのは、校長先生がお話した内容で「食べものも飲みものも十分にありますから、近くのコンビニやスーパーに買いものに行ってはいけません。いま、都内では多くの人が困っています。どのようなときも周囲の人への気遣いを忘れてはいけません」とお話されたといういうことでした。あのような非常事態のときにこそあらわれる和洋九段女子教育へのこだわりが感じられたエピソードでした。

進学情報室/K.S

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