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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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遅めスタートからの合格

  • 年度:2020
  • 性別:女子
  • 執筆者:
娘が日能研に通い始めたのは5年生の後期から。
やや遅いスタートで始まった娘の受験は第一志望校の合格という結果で終えることができました。
3勝2敗。決して順風満帆ではありませんでしたが、受験を通じて娘は大きく成長してくれたと思います。

入塾当初は、なかなか塾の授業についていくことが難しく、塾で教わったことを覚えきれずに帰ってきて半泣きで栄冠への道に取り組むこともしばしばでしたし、毎日計算も30分以上かかったり、日能研全国公開模試を受ければ、理社は未学習範囲が多く毎回どちらかは偏差値30台をとってしまい全体の成績も振るわず、娘もずいぶん苦しみましたし、悔しい思いもしました。
しかし、クラスアップや順位アップがモチベーションになったようで、負けず嫌いなところのある娘はそれを目標に頑張ることで徐々に塾での学習にも慣れ、理社も一通り学習を終える頃には他教科の足を引っ張らない程度にはできるようになり、全体の成績も徐々に上がっていきました。

6年の夏にはNフレンズで先輩の話を直接聞いたことが後押しとなり第一志望校も決まり、目標に向かってあとは頑張るだけ、という状況になりましたが、6年の秋以降は周囲の子も努力する中、育成テストでは良い点が取れるものの日能研全国公開模試の成績はいまひとつ上昇せず、最後の日能研全国公開模試では本命校のR3偏差値にすら届かない成績で終わってしまいました。

結果的に多少高望みな受験プランとなってしまいましたが、育成テストの順位からの推定では合格可能な学力はついているはずだと思われましたし、日能研全国公開模試と受験校の問題を比べると公日能研全国公開模試の方が難問の比率が高く娘はそこで落としている傾向にあったので、日能研全国公開模試の結果は度外視して、秋以降はとにかく受験校の出題傾向に合わせて勉強することを心がけました。

特に冬休み以降は、私もつきっきりで勉強に取り組み、毎日のように過去問を解いては課題点を洗い出してそれを潰していく、ということを繰り返し、最終的には過去問で合格者平均点を取れるくらいまでいけたのではないかと思います。

1月の埼玉&千葉入試を2勝1敗で終え、いよいよ迎えた2月1日。
特に緊張する様子もなく落ち着いて淡々と準備をして学校へ向かう娘を見て、この様子ならいつも通りやってくれそうだ、大丈夫だ、と思ったのも束の間。
保護者控え室で配布された当日の試験問題を見て青ざめました。
それまでずっと娘とつきっきりで過去問対策をやってきたこともあり、娘が出来る問題と出来ない問題は分かっていたつもりでした。その感覚でいうと、この日の問題は「出来ない」問題が多く、さらに例年と若干説問の傾向が違う等、初見に弱い娘にとってかなり分が悪いように思われました。
なんといって娘を励まそうか、どうやって気持ちを切り替えさせようかとか、明日以降の併願の段取りとか、そんなことが瞬時に脳裏を駆け巡りました。

試験が終わり、引率の生徒さんに連れられて娘が出てきましたが、私の想像とは裏腹に娘は達成感に満ちた表情で、どの教科も手応えは悪くなくやれるだけのことはやれた。面接も特に問題なくこなせたはず。と、非常に堂々とした様子でした。
色々なネガティブな思いが頭をよぎりましたが、せっかく良い形で試験を終えた娘を不安にさせてはいけないと思い、試験についてはそれ以上は触れずに学校を後にしました。

私は最後まで半信半疑でしたが、結果はみごと合格。
娘とずっと二人三脚で勉強をやってきたつもりでしたが、私の知らないところで、娘なりに第一志望に受かるために何が足りないのか、何をすればよいのかを一生懸命考えひたむきに頑張って勉強し、最後の最後で第一志望校に相応しい学力を身につけていたのだと思うと、そんな娘を誇らしく思う気持ちや、それを最後に信じてやれていなかったこと、色んな気持ちが交錯して思わず涙が溢れました。
娘も妻も、それぞれの思いで涙を流し、そして3人で喜び笑いました。

もともと中学受験は親が勧めたわけではなく、娘の希望で始めたことで、その分スタートも遅くなってしまったのですが、自分の責任で私立中学を受験するのだという気持ちが娘にはあったように思われ、それがずっとブレることがなく最後の最後で第一志望校に到達する原動力になったと思います。
第一志望校で力を使い果たしたのか、次に受けたR4偏差値では受験校の中では2番目に低いはずの第二志望校に不合格だったことは第一志望校の後だったのでご愛嬌という感じでしたが・・・・・・

1年半ほどの短い期間ではありましたが、娘は楽しく通塾し、たくさんのことを学ばせていただきました。
日能研で培ったことは今後の勉強の基礎にもなると思いますし、勉強のやり方や習慣もしっかり根付いたと思います。
本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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