コラム・読み物

コラム・読み物トップへ

親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

関連キーワードへ

この記事の関連キーワード
健康・メンタル管理
学校説明会・文化祭を活用しよう
日能研の学習・受験相談
志望校・併願校の選び方
入試直前、今できる事
先取りシミュレーション!入試期間中
「困った時」「つらい時」は日能研に行く!
日能研が心の支えになった

2月4日19時、歓喜の瞬間

  • 年度:2018
  • 性別:女子
  • 執筆者:本人
3年生の秋。桃李祭に行って、豊島岡を第一志望にしようと決めた。
それから、3年半。受験は長くも、短くも感じられた。

「豊島岡に行く!」

そうは決めたが、私の成績ではほぼ挑戦!に等しかった。公開模試では偏差値はだいたい65ほどだった。
それ以上、とれないのだ。特にカリテは悲惨だった。そもそも私はミスが多く、27×3をなんど51と答えたことか!
他にも、写し間違い、読み飛ばし、書き間違いなどもしていて、カリテでは92点もミスしたことがある。私はミスの天才だった。
でも、塾をとても楽しんでいて、あまり真剣ではなかった・・・。

4年生、5年生と真剣さ変わらず、成績変わらず、だった。ミスもなくならず、6年生になっても変わらなかった。
しかし、いつの間にか私を抜いている子が多くいるではないか!やばい、何とかしなきゃ。
そんな時、夏期講習が始まった。分厚いテキストを前に以前より頑張ろうと決めた。課題はできるだけ早めに終わらせるようにし、算数の共通問題はすべて解き、苦手だった場合の数は3周した。そのおかげで12月3日の公開模試では偏差値61ほど(6年生の前期平均)だった算数を68まで引き上げられた。4科の偏差値も、12月3日には過去最高記録を更新した。
しかし、気を緩ませたからだろう、最後の公開模試では悪くなってしまったのだ。「まだまだ合格できない。」その公開模試はていねいに振り返り、豊島岡に合格できるように問題の傾向、点の取り方、解く順番などをノートにまとめた。
(併願校すべて取り組んだ。とても役に立った。)

1月。
家の近くの神社と湯島天神に行った。少しドキドキしながら、おみくじをひくと・・・。
「成就間違いなし。されど、努力を要す。」と!努力して絶対合格しようと思った。
そして、すぐ1月受験。緊張もせず、他人事みたいな感覚でいた。結果は1勝1敗。しかも、私が不合格だった学校に、試験会場で会った友達は受かっているではないか!
悔しくて涙がこぼれた。全然できなかった算数。一生懸命解き直した。
そして、その解き直しは合格への1点をくれた。

2月1日。
ちょっと不安でドキドキしていた。
駅で会った友達と一緒に学校まで行くと、本科や日特でお世話になった先生がいっぱいいた。
励みの言葉を胸に教室へ向かう。

試験が、始まる。
そうだ、今みんな鉛筆握っているのだな。だから、私も頑張らなきゃ。そう強く実感した。
初めは国語。見直しをして、絶望した。2ページ目の文章を読んでない!読もうとした瞬間、鐘が鳴った。あーあ。
社会、理科とあっけなくすぎ、危機感ばかりが募っていた。
最後の算数。初めの問題に時間をかけすぎてしまい、簡単な問題を落としてしまったのだ。あと1分あれば。悔しかった。
午後、日能研に行ったときもずっと泣いていた。でも、私の第1志望は豊島岡だし!と切り替えた、つもりだった。

2月2日。
知っている文章がでて、感触は悪くはなかった。すぐ、JGの合格を知った。
この勢いで豊島岡も合格しているハズ、そう思っていた。
そして19時になり、パソコンを開いた。
しかし、私の番号はなかった。不合格。ショックで声もでなかった。

2月3日。
実はあんまり記憶がない。ただ、試験が終わった直後、無理に合格したと思い込んでいる自分がいたのははっきり覚えている。
そして、すぐ日能研へ行った。帰り、とぼとぼと一人で帰ろうとする中、算数の先生が別の子の質問に応えているところからわざわざ抜け出して、私のことを励ましてくれた。
どこか温かい気持ちがわいてきた。そして合格発表。やはり、私の番号はなかった・・・明日で運命が決まる・・・。

2月4日。
豊島岡の試験も今日で終わり。
つまり、今日、不合格だったら、もう2度と豊島岡に来られないのだ。
受かる、という自信はなく、落ちる、と思っていた。そう考えると悲しくなって涙があふれてきた。
もうこの椅子には座れないのだな。
Nフレンズでいっぱい話した豊島岡生にはなれないのだな。
何回も見に来た大好きなこの豊島岡にはもう来られないのだな・・・。
あふれてきた涙は試験が始まっても止まらなかった。ずっと泣いていた。悔しくて、悲しくて・・・。
時計は永遠に動く。そして、時は嫌でもやってくる。
自分で開くと言ったものの「豊島岡」と打つ手が小刻みに震えていた。
そっとページを開くとそこには私の番号が!合格。信じられなかった。
父と母にも確認してもらって、夢じゃないと分かった。本当に受かったのだ。合格だ。やったー。
 
これから受験されるみなさん。何事にもあきらめないでください。そして、泣いてください。
悔しかったり、悲しかったりしたりしたら我慢せず、泣いてください。
涙を解答用紙にぶつけてください。

最後に日能研、ありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
  • 次のドラマ

PageTop