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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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偏差値58からの麻布合格

  • 年度:2018
  • 性別:男子
  • 執筆者:
2月3日の発表当日、予定よりも早く合格発表があったのでしょうか。
有栖川公園横の道を泣きはらした顔で降りていく男の子たちに、胸がキュンとなりながら、息子と足早に麻布中に向かいました。
中庭に入ってもう小走りになって掲示板を見ると、番号がある!「子どもの受験番号が目に飛び込む」とはこのことなのですね。

今回の受験で何が上手くいった要因なのかをふり返ってみましたので、ご参考になればと思います。

1.「どうしても行きたい学校」を本人が見つけられたこと
息子は、「麻布には自由があるらしい」と、どこかで小耳にはさんだようで、文化祭に行き、麻布に関するいろいろな書籍を読むうちにどんどん好きになっていきました。
文化祭での体験などから、勝手に「僕は麻布と結ばれている」とポジティブに思い込んでいたようです
(麻布希望の方には「謎の進学校麻布の教え」(神田憲行氏)集英社新書 が、おススメです)。

2.「6年生になるまでに、本人が色々な学校を見学できていた」こと
日能研では、6年生になると土日がテストや授業で埋まってしまいます。
まだ、受験が見えていない時期には腰が重いと思います。ですが観光気分でいいので、とにかく4年、5年のうちに成績より上位、下位に関わらず、いろんな学校に行ってください。
学校選びの目が肥えるのは大事なことでした。

3.「9月までには第1希望校から第3希望校まで固まっていた」こと
9月になると、日特や日特がない学校の講座が始まります。日特や講座は、受験直前まであります。違う学校を受験することになってしまってはとても非効率だと思いました。

4.「過去問を解いて解いて解きまくった」こと
9月に過去問が解禁になった当初は、一科目終えるだけで消耗が激しく、手を付ける数が少なかったのですが、10月になると波に乗り出しました。過去問を解く時だけは集中度が高くなるようで、12月からは、わんこそばのように次々解いて解き直しをしていました。

5.日能研の模試の偏差値は、あくまでも物差しなので、過去問をどんどん解くことによって各学校の求めている方向に寄せていく必要があると思います。
第一志望校は、10年分以上は解いた方がいいと思います。
学校や科目によっては賛否があると思いますが、問題の流れに乗ることが大切な麻布の算数は、解説を読んでも歯が立たない問題以外は3周していました。
また、3で述べたように、希望校が固まっていると、効率よく過去問が消化できます。

6.「行きたい学校の問題が本人に合っていた」こと
これは、過去問を解くうちに感じたことですが、入試の結果が出てやっと確証が持てました。
息子は、選択式の緻密な知識問題が苦手なのですが、ほとんどが記述の麻布の問題は向いていたようです。
日特の先生が、「麻布の問題は、普段解いている模試とはまた違った力を問われることになります。」とおっしゃっていましたが、このあたりが、合格者の偏差値の幅が広い特徴につながるのでしょうか。
MY NICHINOKEN「合格HOTLINE」の麻布のアンケートに「全国公開模試でいい結果が出なくても本番では違った結果が出たりします。あきらめずにがんばってください。」との言葉があり、ずいぶんと励まされました。

7.「普段通塾している教室の各教科の先生に恵まれた」こと
偏差値が全く足らない息子を、「性格も問題も麻布に向いている」と、最後まで応援してくださいました。
先生方に出会わなければ合格はなかったと思います。各教科の先生には感謝でいっぱいです。
また、楽しく学習するという日能研の風土が息子にはとても合っていました。

8.本をたくさん読んでいたこと
小さなころからいろいろなジャンルを多読していました。受験前に、いつも以上に読む時間が増えても、「勉強は?」という言葉をぐっとこらえて放っておきました。
試験当日も文庫本を持って行き、休み時間に読んでいたようです。
また、「池上彰さんのテレビ番組」や「ダーウィンが来た」「サイエンスゼロ」なども好んで観ていたのも良かったのかと勝手に思っています。

過去問を解いているときは集中するものの、1月受験で2つ落ちても、相変わらずYouTubeもゲームもしたいと、「スイッチ」が入らない息子。
血眼になって勉強するときが来ると想像していた私には、結局、最後まで「スイッチ」が入ったかわからなかったのです。
でも、今思えば、めいっぱいがんばっていたかな。

試験当日の朝、有栖川公園の坂を上りながら、「なんか、ワクワクとドキドキが混じった不思議な感じ」と、高揚しながら言った時が、彼に「スイッチ」が入った瞬間だったのかもしれません。
その日の午後、試験を終えてマックでポテトをつまみながら、「おれ・・受かったかも」と言ったときには、すでに「スイッチ」は切れておりましたが。
(母はおしゃれなカフェに行きたかったです)

つらつらと書きましたが、お子さんの「行きたい気持ち」が何よりも力になります。
皆様に笑顔の春がきますように!!
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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