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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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中学受験のために1月に学校を休むのは

  • 年度:2018
  • 性別:男子
  • 執筆者:
最近、中学校受験のために1月は小学校を休ませる親が多いと聞いています。
ですが実際に受験を経験した親から言わせてもらいますと、それが必ずしも正しいとは思えません。

うちは両親とも共働きで、自宅で一人だけではきちんと勉強が見れないという事情もありますが、最終的には1月受験の日以外は全て前日まで学校に行きました。結果はさておき、私たちが思うことを以下に述べたいと思います。

・生活のリズム:学校を休ませるほうが生活リズムが崩れると考えました。朝起きて学校に行き・塾に行き・夕食をとり・風呂に入って・夜決まった時間に寝るというリズムは、小学校6年間である程度は身についているでしょうし、それを守ったほうがよいのではないでしょうか。よく受験に合わせて朝型のリズムに変えたほうが良いとも言いますが、うちは最後まで勉強は夜型のままでした。

・勉強の効率:時間が十分にあると思い、「午前中にやろうと思っても午後でいいや」「午後やろうと思った分を夜でいいや」、「今日やろうと思った分も翌日でいいや」ということはよくあるのでは。ご自身はいかがでしょうか。親が仕事や生活・過去の人生でそんなことができていないのに、果たして自分の子供はできるのでしょうか。自分で自分を律することができる子・課題はいつも先に終わらせるような子でないと、一人で勉強しても効率は上がらないと思います。

・プレッシャー:学校を休ませて受験だけに向かうというのは、本人には過大なプレッシャーをかけることとなり、精神的によくないと考えました。むしろ、学校で仲のいい友達と受験以外のことも含めて話をしているほうが、リラックスできると思います。

・健康面の懸念:インフルエンザやノロウイルスが心配だという声もあるでしょうが、家庭でも同じだと思いますし、塾に通う送り迎えの間にもリスクは存在します。むしろ、学校で体育や休み時間に外で遊んでいたほうが体に耐性ができるし、そのほうが良いと思います。

・中学受験の意味:そもそも中学受験のために小学校を休ませること自体、正しくないと思います。小学校も中学校も義務教育の一環です。子供たちは社会の公民分野で義務教育とは何か勉強しているのに、勉強したことと違う行動をしているのではないでしょうか。

中学受験のためなら何でもして良いという風潮がまかり通っている感があります。
小学校のほうもそれを許容せざるを得ないのかもしれませんが、いざ社会に出てみると目的のためならどんな手段を取っても良いということはほとんどなく、限られた条件の中で最適な解を求めるのが一般的です。
子供たちがこの先社会に出ていくのに、その経過で親がそのことを教えていかないと、身につかないのではないでしょうか。

中学受験は親の受験ではなく、子供の受験です。親のエゴで押し付けるものではないと思います。
また中学受験の合格だけが目的になっているようですが、本来はよりよい人生を送ってもらうための手段の一つとして中学受験があるのではないでしょうか。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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