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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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受験を振り返って

  • 年度:2020
  • 性別:女子
  • 執筆者:
小学3年秋から3年半の日能研通塾生活が終了し、無事希望する学校に合格することができました。
日能研の先生方に御礼申し上げたいと思います。
本稿を通して、受験本番時期の娘と我が家の状況を中心にふり返ってみます。

志望校は、6年の日能研全国公開模試の成績や学校見学から、夏休み前には、フェリス女学院、洗足学園、
鴎友学園の3校にしました。また、2月受験の前に、受験慣れのために栄東を受験することにしました。
6年秋の日能研全国公開模試4回の平均偏差値は、志望校3校のR4偏差値に対し同等からやや低めでしたが、
この頃には比較的成績も安定しており、受験をやや楽観視していました。そして、1月を迎えました。

まず、1/10の栄東Aを受験しました。
模試の結果からも合格濃厚と考えていました。が、試験後に会場から出てきた娘の表情が冴えません。
イマイチな出来だったんだろうが合格点に届かないこともないだろうと楽観視しつつ、翌日10時の発表を
インターネットで確認しました。画面に表示された文字は、まさかの「不合格」。
2月受験校はいずれも栄東AよりもR4偏差値が高く、もしかしたら、全滅するのでは?この状況を想定しなかった自分の戦略の甘さを反省しながら、2月の本番前に合格を1回は経験したいと、妻、娘、日能研の先生と
話した結果、翌週1/18の栄東Bを急遽受験することにしました。1週間の間、先日の試験で結果が
思わしくなかった理科、社会の基本と過去問を勉強しました。

1/18の栄東Bを迎えました。
当日は、前回と打って変わって、非常に不安な気持ちで、会場から出てくる娘を待ちました。今回は、
出てくるなり試験の話をし始め、算数はほぼ満点に近いとのこと。とはいえ、先週の結果があったため、
安心はできませんでした。そして夜の合格発表。発表予定が21時でしたが、20時前には発表が始まり、
一人パソコンを見ていた娘が、「合格した」と一言。拍子抜けの初合格となりました。
その後、過去問や基本の振り返りを徹底し、いよいよ2/1を迎えました。

2/1はフェリス女学院。
学校前の応援の先生と言葉を交わす娘が何だか落ち着かない様子です。学校に入って荷物を確認する
ときも手元を見ず周囲をキョロキョロ。受験本番で完全に呑まれていました。面接が終わって出てきた
娘の表情から、出来が芳しくない様子が読み取れました。帰宅後、できなかった問題をふり返り、
翌日に備えました。

2/2の洗足学園。
昨日よりは落ち着いた様子で、試験後も昨日よりは良い表情でした。学校近くで昼食をとりながら
前日の発表を確認しました。結果は不合格。そして、夜の当日の結果発表も不合格でした。
残すところ、2/3の鴎友学園と2/5の洗足学園です。R4偏差値は2/1が最も低いため、
「中学受験失敗。地元中学進学」が現実味を帯びてきました。予定に無かった2/4、6の受験も
可能でしたが、見学していない学校の受験もいかがなものかと、予定通りの受験を決めました。

そして、2/3の鴎友学園。
娘をただただ励ましながら鴎友学園に向かいました。会場に入る娘の表情は、これまでの結果を
受けてさすがに憔悴していましたが、過去問の出来は、鴎友学園が最も良い傾向にあったため、
自信をもって試験に取り組むように声をかけて送り出しました。試験後、会場から娘は・・・
小走りに出てきて、1、2日よりも出来た様子。期待と不安相半ばで翌日12時の結果を待ちました。
翌12時。学校のホームページで、先に平均点など入試結果を見ることができました。ここ数年では
高めの合格最低点で一気に不安が募りました。娘だけでなく受験生みんながそれなりの手ごたえが
あったということなので。12時10分頃、合格番号一覧ページを見ることができました。
そこには娘の番号が! 
最後に2月5日も受験するも不合格でした。これをもって、我が家の中学受験は終了しました。

3年半の間、比較的順調に受験準備を進めて来られたと思っていましたが、1月のまさかの不合格から、
受験準備で初めてともいえる大試練を迎えました。6年の夏の時点でそれなりの成績をとっていた結果、
秋に理科と社会の基礎を固める作業を怠り、1月に突入したことがポイントでした。理科と社会の不安が、
国語と算数に波及してしまいました。

3年半もの間、指導していただいた先生方、一緒に勉強した友人たちには感謝の言葉もありません。
毎日楽しく通塾することができ、大変な受験生活も乗り切ることができました。ありがとうございました。

不合格をあまり想定せず、結果が出てから初めて追加の受験の検討をするような親に比べ、最後の最後に
合格を勝ち取った娘は大したものでした。長い期間頑張って、希望する鴎友学園への進学を勝ち取った娘には、是非これからの6年間、存分に有意義に過ごしてもらいたいと思います。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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