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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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たった一度のチャンス

  • 年度:2020
  • 性別:男子
  • 執筆者:
息子は3人兄弟の真ん中、自分の立ち位置を調整しつつやりたい事に徹底的に打ち込む性格です。
小さい頃から本が好きだったせいか、知識が豊富で集中力もあり、
実は「栄冠への道」に取り組む事はほとんどない不真面目な子にも関わらず上位の成績を維持していました。

6年生になり、遅くまで塾に通う毎日が続きましたが、
フルタイムで片道1.5-2時間かかる場所へ勤務している私は、
夕食代わりの弁当や軽食を持たせる事がなかなかできず申し訳なく思っていました。
成長盛りの息子は空腹で辛い思いをしたはずなのに、それについては1-2回しか訴えませんでした。

受験校を決めるに当たって、「中学受験」はたった一度のチャンス、
失敗しても公立中学校にはいける、と話し合い、
常々息子が行きたいと言っていた学校を中心に選択しました。
「(受験を)楽しんできておいで」のつもりで送り出したのですが、
なかなか「合格」の2文字がいただけず、1月受験、2月1日・2日と重ねて不合格が続きました。
私が期待しすぎていたかな、とか、私はこれまで十分に息子を支えていなかったのでは(弁当や勉強など)とか、親としてもっとやってあげる事があったのではと反省が深まり、息子の顔も緊張していきました。

受験期間中も午前の受験終了後は一緒に昼食を取り、毎日塾に行かせました。
一緒に勉強してきた仲間や先生の顔を見て安心しておいで、という気持ちでしたが、
さすがに3つ続けて不合格となった日、「塾で気合いを入れてもらった」と帰ってきました。

そして息子が5校目を受けている最中、とうとう目にした「合格」の二文字!一挙に涙が出てきました。
よく頑張った、土日も休暇もなく、間食やお弁当も不十分だったのに。
小さいくせに忘れ物が多いからと全教科のテキストをNバッグに入れ、
重い荷物を持ちながらちゃんと通って、本当によく頑張った!うれしい、というより
息子のこれまでの歩みを尊く感じました。
ありがとう。君のおかげで母も成長したよ。これからも楽しみながら一緒に成長しようね。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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