「すべて出しきった 悔いはなし」
第一志望の一回目の受験終了後、昼食をとりに戻ってきた時に息子が発した言葉でした。
私は驚きと共に大きな感動を得ました。「息子よ、成長したね・・・」と、その頼もしい発言と姿は一生忘れることが出来ないと思います。
今日まで志望校を決めるために、本当にいろいろと親子の間で葛藤がありました。
私たち両親は偏差値だけで行きたい学校を決めたのに対して、息子は自分自身で学校を調べ、距離、雰囲気、直感を信じて第一志望校を決めました。
なんと最終的に決まったのは12月に入ってからです。それまで学校も見学すらいったことがありませんでした。その学校は息子の実力より入りやすい偏差値だったので、これでよいのか間違いでは無いかと日々夫婦で話しました。
それが「すべて出しきった悔いはなし」、という息子の輝いた顔を見て、この学校を受験してよかったと思うことが出来ました。
そして子育てに不正解も正解もないことを・・・、息子のやりたいことを信じて見守るだけなんだということを私たち親は悟りました。
親としては苦労をさせたくないと思って育ててきたつもりでしたが、この苦労も息子にとっては、かけがえのない時間、自立への一歩だったんだなと思います。そして、これから中学に入って部活も勉強も頑張りたいと夢に向かって羽ばたく息子を、これからも信じて見守ってあげたいと思っております。
受験当日の親子の不安な胸中を、どれほど室長や他の先生方の応援に励まされたことか、計り知れません。思い出すだけで胸がいっぱいになり、涙が止まりません。
本当にありがとうございました。
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