わが子が中学受験を決めたのは、小学3年の時に学校でいじめのようなことがあったのがきっかけでした。
「地元の学校には絶対に行きたくない!」その一心で受験へ向かって歩み始めました。
ですが、受験への道のりは想像以上に大変でした。
まず、息子は学校の勉強も中レベルでしたので、5年生から日能研へ入塾した時もギリギリでした。
偏差値は40前後。中学受験なんて本当に可能なのかと思う日々でした。
なかなか上がらない成績に、どうしてもイライラしてしまい「もう受験なんて無理じゃない?辞めよう!」と言っても、息子は「絶対に辞めたくない」と言い続けました。
その言葉を聞き、本人がしっかりとした意志を持って、目標に向かって頑張ってるのに、足を引っ張るようなことを言ってしまう自分が情けなくなりました。
親でありながら、子どもの意志より弱い意志がある事に気づかされ、それからは全力で息子の応援をしようと決意しました。
6年になっても、成績は平行線のまま。
ですが、息子はコツコツ嫌がらず勉強をしていました。
父親は勉強のスケジュールを組んだり、勉強のサポートを率先してやってくれたりしました。
母親の私は、その二人のサポート役となり、勉強で険悪な雰囲気にならないような雰囲気作りなどに気を配っていました。
成績は6年の秋以降から、希望校の合格ラインが見えてきましたが、全然遠く及ばす。
先生達の「男の子は最後まで諦めない。1月以降に本領発揮する子もいます。」という言葉と、息子を信じました。
息子の性格上、1月受験は合格出来るであろう学校を受験し、合格を頂きました。
それから息子は俄然やる気を出し、今まで以上に勉強に集中していきました。
そんな中、2月の受験本番2週間前にインフルエンザになってしまい、1週間勉強できない状態に。
でも、今までコツコツ勉強してきた自分を信じて焦らず無理に勉強しないでゆっくり休みました。
受験本番も自分を信じている様子で、落ち着いて受験会場へ向かいました。
受験結果は第一希望は不合格でしたが、第二・第三希望校は合格を頂き、第二希望校へ進学することにしました。
中学受験は親と子が一心同体、家族全員で乗り越えるものだと思いました。
そして子どもの成長をしっかりと見て感じて、子どもの頑張りを心から尊敬できた体験でした。
そんな未知で素晴らしい体験をさせてくれた子どもに感謝です。
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