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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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内に秘めた闘志

  • 年度:2020
  • 性別:男子
  • 執筆者:
□海城中学との出会い
息子の第一希望は4年生の秋から最後まで一貫して、海城中学でした。初めて行った文化祭で、息子は海城中学に一目ぼれをしてしまったのです。化学部の実験、地学部の鉱物の展示、物理部のロボット、コンピュータ部のゲーム、模型部のプラモデル、これらはすべて息子の大好きなものばかり。中学に入ったら、こんなに大好きなものに囲まれて過ごせるのか!ということに感動し、一目で海城中学が大好きになりました。親も、なぜか、息子が海城中学で楽しく学んでいる姿が、イメージでき、不思議とこの学校に行くことになるかもと直感的に感じたのを覚えています。海城中学との出会いは一目ぼれ、でも、親には相思相愛のように感じたのが不思議でした。

□日能研の先生との出会い
ただ、4年生の時点では息子はAクラスで、偏差値的には全く届いていない状態でした。5年生はかろうじて、Mクラスに上がれましたが、偏差値的に厳しい状態は変わらず、親ばかりが焦る日々でした。5年生は新しく習う単元も多く、親子ともに本当に苦難の日々でした。得意の算数も難しくなり、モチベーションが一時期下がったこともありましたが、算数の先生が厳しくも暖かく指導してくれたおかげで、徐々に軌道に乗せることができました。ただ、やはり、5年生を通じて偏差値は海城中学のR4にはまったく届かず、このままで大丈夫なのか?という不安を抱えながら6年生を迎えました。そんな中ラッキーだったのは5年生の算数の先生が持ち上がりで6年生も息子のクラスを見てもらえることになったことでした。この先生ならば、きっと息子を合格へと導いてもらえると信じられる先生に出会えたのは本当に幸せでした。

□マイペースだけど
息子はテストの点数や日能研全国公開模試の偏差値が悪かろうが気にならないタイプで、周りの子が本気モードに移行していく中、息子のマイペースぶりは最後まで変わりませんでした。受験が近づいても緊張もなく、親の方が不安を押し隠せない状態でした。
2月1日の本番も特に緊張もなくいつも通り試験に向かうことができました。試験から出てきたときも元気いっぱい、テストの出来を憂うこともなくいつも通りの様子でしたが、いつもより顔が白く感じて、私は若干の不安を感じました。
2月2日は海城中学の発表日。息子は入試中でしたので、夫が家で合否を確認してくれましたが、結果は不合格。それを聞いたとき、私の中では海城中学への進学はもうないだろうと、あきらめの境地でした。海城中学の不合格を受けて、息子を日能研へ連れていき、担任の算数の先生と話をしてもらいました。海城中学不合格のあと、落胆する時間を与えず、すぐに塾に連れていき、信頼する先生から励ましの言葉をもらったのは息子の力になりました。
そして、2月3日。戦う相手は御三家を受けるつわものばかりです。その中で息子がどこまで戦えるのか、不安に思いながら、もう一度この学校に来ることができるよう祈る気持ちで試験の終わりを待ちました。
試験終了後に息子と会ったとき、最初に感じたのは2月1日の時よりも表情が良くとてもいい顔をしているということでした。「算数は難しかったけど、頑張ったよ」と笑顔で話してくれたので、力を出し切ったということが伝わってきました。
2月4日の合格発表。
いよいよ、運命の時です。息子自ら、HPで確認をしました。
結果はなんと驚きの『合格!』でした。
私は不合格だと思っていたので、息子から「合格だよ!」と聞いたとき、本当に驚き、何度も画面を確認してしいました。その後は、あまり記憶にないくらい二人で喜び、今まで不合格にも泣かなかった息子が涙を流して喜びました。でも、息子は「絶対に合格してみせると思っていた」と言い、自分を信じ諦めていなかったようで、驚きは私よりも少なかったように感じました。

親から見ると、いつもマイペースで競争心がなく物足りない感じがしていましたが、周りに左右されず自分を信じて頑張り続けることができたこと、実は心のうちには誰よりも強い信念と海城中学に合格して見せるという闘志を隠し持っていたことが、最後の最後に合格を導きよせたのだと思っています。また、日能研の算数の先生と出会い2年にわたり熱い指導をいただいたのも息子の大きな力となりました。

4年生からあこがれ続けた海城中学です。海城中学で自分の好きなことに熱中し、楽しい学校生活を送ってほしいと思います。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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