日能研に3年生の秋からお世話になり、途中の乱高下も経験しましたが、先生方の強気の励まし(親へも)もあり、最後は無事に第一志望校に合格することができ、感謝しております。
この中学受験をふり返ってみると、あの時にあれをやればよかった等思うことが沢山ありました。
私たち親子が経験したことをここに残すことで、少しでも後に続く受験生様たちの参考になればと思います。
■小学4年生<情報収集時期>偏差値60ー68
私学フェアや文化祭などで中学校の情報収集。
推理小説にはまり、読書の習慣(長い文章を読んだり想像しながら読む力)がついた。
■小学5年生<情報収取&読解力強化>
6年生は土日が授業や志望校別講座、テストで埋まるため、受験する可能性がある学校の文化祭、
学校説明会は5年生までに行うと良い。(希望校だけでなく周辺の偏差値帯も含む)
夏休みは夏期講習に参加せず、勉強以外の別の活動に参加。
9月~11月にかけての偏差値58前後。
10月頃から少し勉強時間を増やす。(夜11時~12時の間に就寝&朝7時起き)
■小学6年生
【2月】偏差値62
テストの自己採点と見直しは必ずすぐに行う。
【3月】漢字・語句が決定的に弱いため、漢字の問題集を毎日1ページ行う。
【4月】小学生新聞を取り始める。社会の流れや言葉の習得に役立った。
【5月】<志望校確定&学習スケジュール作成>
第一志望校(浅野中学)を軸に傾向が似た学校や本人の希望で併願校を決定。
確実に合格するために、【R4偏差値+5を目指す】様に息子と目標設定
国語以外の栄冠は全て2回/週&補充問題等を解くスケジュールを作成し、
終わったらチェックをすることにした。⇒偏差値69へ
【6月】偏差値70まで上昇
【7月】<夏期講習前半>
夏休みは集合Mへ参加。
送り迎えの連絡の為と、電車通学時間に音楽を聴いたりして長丁場にわたる夏期講習を
乗り越えられるように頑張ってとスマホを渡す。
(⇒これは大失敗。夏休み明けに回収)
帰宅後にその日のふり返りとテキストの共通問題をこなす様にスケジュール作成。
【8月】<夏期講習後半>
お盆は1泊のキャンプに行ってリフレッシュ。その間は勉強ゼロ。
それ以外はほぼ休日なしで勉強したが、夏期講習テストで徐々に点数・順位が悪化。
(集合Mは考え方等を強化?他のクラスは演習中心?のようなので今になれば必然だったと捉えられる。
当時はなぜ?と困惑)
「もっと頑張れ」と声をかけると、夏期講習で疲れている子どもは、
「僕だって頑張ってるよ!」と、どうしてわかってくれないのか・・という表情。
既に自分なりに頑張っている子に「頑張れ」は禁句です・・。
夏期講習終了後にプラモデルを2つプレゼント。勉強の時間削って作ってました(笑)。
【9月】<成績下降期>偏差値62
疲れがたまったか、”勉強やりたくないモード”に・・。
(なぜ受験をするのか?行きたい学校は何処だったか?など辛抱強く話し合う)
模試の保護者会でも「頑張った子がなぜか夏休み明けは偏差値が落ちる」と聞き、
塾の先生からも「夏休み明けは成績が下がる子も結構いるが必ず復活してくる」
と言われ半信半疑ながらも少し安心。(理由は多分前述のとおりじゃないかな・・)
9月からのテストの振り返りは時間をかけてノートに行う。
(これはもっと早くからやるべきだった。この後の過去問の振り返りも同じやり方。
ふり返りを記載した後に答案用紙の間違えたところを消しゴムで消しノートに貼って
《←親の作業》後日に解き直しができる様にした。)
時々塾の授業を休んで学校説明会や入試説明会に連れ出し気分転換を図ることで
少しづつ”勉強やりたくないモード”が薄れてくる。
(夜11時~12時の間に就寝&朝6時半起き)
【10月】<残り100日&算数重点強化>偏差値66
10月から2月までのカレンダーを作り、いつ過去問や銀本をやるか?などを一緒に確認。
意外に時間がないと親子で気付く。
(1)1校目の過去問に着手(土曜日の朝~昼にかけて本番同様の時間で行った。)
受験予定校の中で一番難しい学校でも国語は点数が取れるが他が撃沈
(2)志望校で重要な算数の強化が最優先事項と判断
強化ツールと授業の残りなどを、全てこなす算数重視のスケジュール作成
(3)社会・理科はメモチェ1週目完了
【11月】<基礎仕上げ>偏差値62
風邪に注意・・息子は模試当日風邪をひき、薬の副作用で便秘になり試験時間中に
腹痛に襲われ15分トイレにこもって時間ロス(笑)
⇒入試本番では便秘になる薬の服用は避けるという事前学習になった。
(1)2校目の過去問に着手。このころから過去問でも点が取れてきた。
(2)社会理科が良くないが、算数が取れてきているので算数強化戦略維持
(3)社会・理科はメモチェ2週目に着手するも算数に時間をとられてほとんど進まず・・
(⇒これが後述する、銀本の一部やり残しにつながってしまう)
浅野中学校を会場とした模擬試験が他塾であり、会場に慣れる目的で受験。
⇒好成績で自信に。
【12月】<本格的に入試問題着手>偏差値60と69.9
12月頭の模試でついに4科目偏差値60まで低下。
(志望校で重要な算数の偏差値は9月62⇒12月頭69と成果が出たが、サボった社会理科が50と55まで低下。)
本人はショックを受けていたが、「算数強化が最優先と思って、社会理科が進んでいないことは黙認していたから、そうなると思っていたよ」と
想定内であることを伝えると「先に言ってよ」とホッとした様子。(本当は想定外だったが親の余裕を見せてみた)
しかしショックを受けたことでやっとスイッチがON。
本番まで2か月の時点だが、全力で走り切るのは2か月程度が限界と思っていたので
丁度良いタイミングでスイッチが入ってくれた。
(1)算数は授業の様子を聞いていてもだいぶ力がついてきたと判断しペースダウンさせ、
「場合の数」、「図形」、「速さ」を入試まで毎日それぞれ1問ずつ朝やる程度に
(2)理科メモチェ2回目を進める(本来は12月からは銀本に取り組みたかった)
(3)社会は問題の幅や深さが広いのでメモチェでは入試のような複合問題には
対応できないと思い銀本に着手させてみると、本人も銀本が楽しいという事なので、
塾の先生にも相談し銀本を進めることに
(4)3校目の過去問に着手
結果12月22日の模試で4科目偏差値69.9まで復活。
もともと得意な国語は66を維持、算数は75まで急伸、社会と理科は59まで回復。
その後の12月25日のファイナル256でも志望校の1番だったそうで一気にやる気MAX。
【1月】<1月受験&一気に追い込み&朝方移行の時期>
正月は両親の実家で半日ずつお祝いしつつも、半日は勉強するペースを維持。
伊勢山皇大神宮にて絵馬へ浅野中学の合格祈願
親は入試当日の動きを入念に確認。
(起床時間、電車の時間、合格発表をだれが見に行くか?いつ入学手続するか?
落ちたら何時にどこを追加エントリーするか?等も)
迎えた1月の埼玉最難関と千葉難関の入試。
双方大浴場等があるビジネスホテルに前泊し旅行気分で体も心もリフレッシュ♪
結果、双方に合格。
⇒自分が取れるものをしっかり取れれば受かると自信になったか?
その後は自分が取れるものを増やせば点数が伸びる!と”超前向きモード”に。
1月中旬頃から22時睡眠&5時30分起きの生活に。
インフルエンザ予防の目的もあり、2/1の1週間前から小学校を休み、本番直前の総仕上げの期間に。
(1)浅野中学の過去問直近3年分の算社理2回目と、更にその前3年分4科目を解く
双方合格者平均点を大幅に上回る
(2)入試問題複写速報から、1月校の社会と理科を4校分解き、
分からないものは塾の先生に質問
(3)塾から指示を受けていた範囲の銀本の問題は完遂する
特に歴史や政治は数多くこなすことで「すごく理解ができた」とのこと
⇒実際2月入試の際は受験した3校(偏差値63~66)とも、社会が簡単で時間が余り、
見直しも3回できたと豪語
(もっと早く着手していれば、地理や理科等も入試準備が出来たかも知れない。)
(4)その他塾から出されたプリント類を片っ端から攻略
【2月】<本番のケアレスミス防止とメンタルケア>
過去に日能研で頂いたオレンジの小ノートに、普段テストの前に声掛けしている事を、
当日伝え忘れない様に記述し、更にそれぞれの学校の科目ごとに気を付ける事や
間違えやすい癖も簡単に記述し、
"お守りノート"として各試験前に見る様に伝えて渡す。
ブドウ糖タブレットもテストの合間に摂取できるように渡す。
息子が受験前に緊張し「受かるかな?落ちないかな?」と今まで無い程の
ネガティブ思考になっていたので、以下のように声かけ。
2/1は「第一希望は2/3でしょ?今日は練習だから、今日は受かる受からないは
気にしなくていい。模試のようにたくさん点を取っておいで」と伝える。
(本当は練習なんかじゃないです!でも息子の表情が軽くなりました。)
朝食が早かったので試験中にお腹がすかないように会場入りの前にカロリーメイト2本摂食
2/2は「昨日良かったけど発表までは分からないから気を抜かないで」と伝える。
(この日はミスった。この学校は問題を楽しんで点数稼いでと伝えるべきだった。)
試験時間中に2/1受験校の合格通知を受け取る。
⇒試験問題で良くわからない箇所があったとの事で、そのまま塾に行き先生に質問。
2/3は本命の浅野中学
「一つ行ける学校あるから安心して。今日も受かる受からないは気にしないで、
楽しんでいっぱい点数稼いでおいで♪」と伝える。
それでも本命だけに緊張はしたようですが・・。
結果
1日校の都内難関校から合格を頂き、
2日校の神奈川難関校は残念でしたが、
3日校の第一志望の浅野中学から無事合格をいただくことができました。
まだまだ12歳の子供なので、親としてスケジュール管理と弱点フォローをしつつ、メンタルコントロールを最重視して受験日程を乗り切りました。
ちなみに、両親はそれぞれの得意分野(子供が言うことを聞く方(笑))で分担
父親が、学習スケジュール、成績強化、モチベーションを担当
母親が、学校説明会等のスケジュール、食事、お金全般を担当
まさに家族一丸での中学受験挑戦でした。
かなり長文になりましたが、一つでも皆様に参考になればと思います。
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