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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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1月10日、我が家が気づいた「1点の重み」

  • 年度:2020
  • 性別:女子
  • 執筆者:
我が家の受験は、1月10日栄東から始まりました。
A日程を受験して、私は娘が東大コースで合格するものと思い込んでいました。
蓋をあけてみたら、難関大コース合格。
東大コースまで、「あと1点」足りなかったのです。

娘にヒアリングすると、「思っていたより難しくて、焦った」との回答。
過去問の得点をまとめたエクセルを確認すると、栄東は2019年、2018年の2年分しかやっておらず、この2年はもともと合格最低点が高い年でした。
2017年はこの2年に比べると、数十点、合格最低点が低かった。
2017年の過去問をやらせなかった、私のミスだと責任を痛感しました。

もし、埼玉受験、千葉受験がとれなかったら、2月1日に受ける第一志望校を変更しなければならないのなら。

いくら偏差値ではクリアできている第一志望ではない学校の入試だとしても、やはり、数年分の過去問に取り組んで、きちんと対策するべきだと思いました。

それを踏まえて今後どうすべきか、家族で話し合いました。
まず、娘と栄東の得点を見て、今後、我が家の受験に取り組むうえで、一番大切にすることをを決めました。

「今回の、我が家の受験テーマは、1点を大切に!」

今まで、時間が余ったら捨て問題に取り組んでいた娘は、絶対に落としたくない計算問題を解きなおして、確認することにしました。
私は2月1日までのスケジュールを組み立てなおしました。

あまり時間がない中で、1点でも多くとるために、これから何をすべきなのか。
まず、娘の性格、傾向、そして受験校の過去問、入試説明会の時に頂いた資料、自分のメモ、過去問を目の前につみあげて考えました。

今年の夏、娘の算数、理科の成績が突然ふわっと上がった時期があったことを思い出し、その時の状況を娘にヒアリングしたところ、算数、理科の大量の提出課題が出ていて、コツコツやらずにためこんでいたため、連日ぐわっと取り組んでおり、何故かその後急に問題が解けるようになったのだということがわかりました。

よし、つめこもう。

そこで、娘にとにかく過去問と、過去問・入試説明会時の各学校の説明から、今年出そうで娘が苦手な分野の問題をひたすら解かせました。

ただ取り組むだけではモチベーションが上がらないと思ったので、過去問をやったら得点表に入力して、合格最低点をクリアしていることを確認させました。
全教科の自分の得点と、平均点を比べて、自分が弱い科目は何か、しかし弱い科目で何点を取れたら他の教科の足をひっぱることなく合格できるのかを常に娘の目に入れるようにしました。

そして迎えた千葉受験。
栄東の時は緊張でがちがちだった娘が、緊張はしつつも、がちがちではない状態で、試験会場へ向かっていきました。
過去問にかなり取り組んだことで、ある程度問題に「慣れ」を感じていたようです。
問題は難しかったようですが、それでも栄東の時のように「焦る」ことはありませんでした。
翌日の千葉受験も、同じように比較的冷静に取り組むことができ、この2校は問題なく、合格を頂くことができました。

この時、日能研の先生方からは、「1校も不合格になっていないと、油断が出ることがある。娘さんの性格的にも心配だから、気を付けて」とのお言葉を頂きました。
しかし、私たちは既に知っていました。思い知っていました。
1点が、天国と地獄を決めることを。

「1点を大切に!」

娘は本当によく頑張りました。
我が家は共働きで、平日日中は私達は家にいません。
娘は私に与えられた課題に一人で必死に取り組み続けました。
どうしても、第一志望の学校に合格して、楽しい学校生活を送りたい!
その気持ちがプレッシャーになって、前日からガチガチに緊張してしまったりもしましたが、日能研の先生方に握手して頂き、合格てぬぐいを握りしめて、娘は試験に挑みました。

結果は、合格!

ふりかえると、受験した全ての学校に合格を頂くことができたのです。
もちろん、我が家の入試の組み立てが、偏差値的に無理のないものだったからというのも、理由の一つだと思います。
しかし、私は思うのです。

栄東のあの1点がなかったら・・・と。

1月10日、我が家は1点の重みに気が付くことで、必死にリカバリーに走り、合格を手にすることができました。
いつでももう遅いということはありません。
気が付いたら、軌道修正して、走りなおせばいい。

皆様の健闘をお祈りします!
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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