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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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私の中学受験

  • 年度:2019
  • 性別:女子
  • 執筆者:本人
1月31日、3年生からの中学受験勉強が終わった。
すべてを明日の入試で発揮する。私は生活習慣と体調には特に注意した。
その夜は早く寝た。しかし、明日のテストに緊張して私は何度も起きた。

2月1日、入試本番。
第一志望校に絶対に受かりたいと思いながら先生と握手をした。
教室に入った時、緊張という名の空気が漂っていたのが分かった。いよいよ始まるぞ。
開始5分前、私は何度も家族や先生、友達からのアドバイス、メッセージを思い返した。
「必ず受かる!私ならできる!大丈夫、みんながついているから。平常心、一筆入魂、折れない心は負けない気持ち!」
そうやって自分自身を励ました。
一発で合格することが夢だった。もうすぐだ。
・・・「始め!!」、試験が始まった。
心臓の音が集中をさえぎる。それでも自分の実力を出し切った。そして面接を終えた。母にまた会った時、「お疲れ様、どうだった?」と小声で言われ、私は「まあまあだけど、きっと大丈夫!」と答えた。

2月4日までの入試がやっと終わった。20:30から結果発表だ。
私はタブレットでページを開こうとしたら、家族がすぐに集まってきた。余計緊張した。
そして、ボタンを押した。息が止まった。(・・・えっ?)自分の耳が急に熱くなったのが分かった。
姉が「ない」と言った時、本当に何が起こっているのか分からなくなった。
そして次の瞬間、突然目から涙が出た。私は不合格なのだ。認めたくないけど、それが現実だ。
大泣きした。その時分かった。実は母は私に隠し事があったというのを。母は2月1日、2月2日、2月3日の結果を知っていたのだ。不合格。だから今日のテストが最後のチャンスだっていうことを私に言った。
母の目が赤いこと、ご飯があまり食べられなかったこと、私の前だけで元気を見せてくれたこと。
これもすべて私に次へのテストに自信を持たせようとしていたのだ。不合格と知っていたからだ。姉たちも。
その画面の下に、第二志望校と第三志望校の合格通知があった。それでも私は嬉しくなかった。約30分くらいでやっと落ち着いてきた。母はこう言った。
「受験ていうのは、一つの経験なんだよ。必ずしもそこの道だけ歩むとは限らない。人生はたくさんの道がある。それを決めるのがあなたなんだよ。今回の経験を生かして、また次の受験を頑張りなさい」
優しい言葉に私は思わず泣き出した。
姉たちは「第二志望も私たちと同じ学校じゃん!しかもあんた約400人中の72人に選ばれた一人だよ!落ち込む必要ないよ!ここまで頑張ったのだから!」
そうだよ。私はここまで頑張ってきたんだ。
ここは自分を褒めるべきだ。父は私が姉たちの学校に行くことを望んでいた。

残念だけど、私は明日に向かって新しい道を歩んでいきたいと思った。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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