コラム・読み物

コラム・読み物トップへ

親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

関連キーワードへ

この記事の関連キーワード
日能研の学習・受験相談
日特、オプション講座を受講して
どのようにやっているの?家庭学習
過去問への取り組み
入試直前、今できる事
先取りシミュレーション!入試期間中
家族の支え・フォロー
日能研が心の支えになった

中学受験を通しての成長

  • 年度:2020
  • 性別:男子
  • 執筆者:
「中学受験を通して○○(息子の名前)自身が大きく成長したら、どんな結果になろうと満足だよ。」
日能研への入塾時に、父親である私から息子に伝えた言葉です。

中学受験をしたいと言い出したのは息子本人でしたが、何をやらせても行き詰まったらすぐに荒れてしまう
性格だったため、親としてはこの世界に飛び込ませる決心がつかずにいました。
逡巡すること1年、本人の受験への気持ちがより強固になったことから、
新5年生のタイミングでようやく日能研に入塾させることにしました。
そのような状況で発した冒頭の言葉は、当時の私たち両親の偽らざる気持ちを表したものでした。

入会後の一年間で成績は順調に伸びていったものの、当初の心配どおり、テストの結果が不本意だったときや解けない問題があったときに息子はいつも過剰に反応し、泣き喚いては家の壁を叩いたり蹴ったりして暴れるので手を焼きました。
その後、新6年生になってからはしばらくスランプに陥り、大変苦しい時期を過ごしました。
親の役割として、5年生の間は本人の横を走る(親が家庭学習の面倒をきっちり見ながらペースづくりをする)こと、6年生からは後ろを走る(自学自習させて、最低限のサポートのみをする)ことを理想と考えていたのですが、まったく思い通りにはいかず、年生の前期の間は結局学習面でもメンタル面でもかなりのサポートをしていました。

荒れ癖が鳴りを潜め、サポートがほとんどいらなくなったのは、6年生の夏期講習の時期からでした。
息子が夏期講習の時間外でも日能研で自習するようになったのですが、それによって講習テストの成績が伸び、荒れる理由がなくなり、より自習への意欲が増すという好循環が生じていました。
今ふり返ると、スランプの時期には心配のあまり私が息子の学習に干渉し過ぎて、本人の伸びしろを奪っていたのかもしれません。

その後、過去問演習や日能研全国公開模試で思うような点数が取れずに多少荒れ癖が復活したこともありましたが、全体的には落ち着いて、自ら弱点の分析やその対策をできるようになりました。
また、後期日特も、ライバルたちとハイレベルな授業を受けられることを毎回楽しんでいるようでした。

6年最後の日能研全国公開模試では驚くような好成績を収め、この時期には、学力面でもメンタル面でも息子が成長したことに親として満足していました。入塾時に息子に伝えていた言葉を顧みると、この時点で中学受験における「当初の」目的は達成されていたことになりますが、やはり懸命に努力を重ねてきた息子のことを思うと、1月に帰国枠で受ける第一志望校に合格してほしいと心の底から願う気持ちになっていました。

ところが、第一志望校の帰国枠はまさかの不合格でした。緊張で震えが止まらず、たくさんのミスをしてしまったとのこと。第一志望校は2月にも一般枠での受験機会があるものの、偏差値が十分足りていたはずの帰国枠での「まさかの不合格」に、親子ともども大きなショックを受けました。
しかし、息子の立ち直り方は立派で、多少の気持ちの浮き沈みはあるものの、これまでのペースを崩さずに集中して勉強に取り組み続けていました。

千葉受験の学校の過去問を「面白いからもっと解きたい」と言って予定していた年数を超えて解き進めたり、
受験予定にない某難関校の問題についても、「受験が全部終わったあとで今年の問題を手に入れて解きたい」と言ったりするポジティブさには感心しました。
また、親として嬉しかったのは、1月31日の夜、息子が「今までありがとう」と伝えてきたことでした。
まだ通学可能な学校から一つも合格をもらえていない不安な状況の中でも、感謝の気持ちを口にできるようになったことには感慨深いものがありました。

そして迎えた第一志望校への一般枠での再チャレンジですが、息子はかなりナーバスな状態で受験会場に向かいました。休み時間には不安な気持ちに押しつぶされて涙がこぼれそうになったものの、何とか気持ちを切り替えて4教科をやり切ったとのことでした。
結果は合格。一度不合格となって辛い思いを味わった後につかみとった合格は、何事にも代えられない喜びをもたらしてくれました。

実は、中学受験の世界に飛び込むのを1年ぐらい逡巡していた割には、十分な情報収集もしないままに、通える場所にある大手だからという安易な理由だけで我が家は日能研を選択していました。
しかし、今となっては日能研を選んで本当に良かったと思っています。

新5年生からのスタートでもスムーズに適応できたこと、
スランプの期間や第一志望校で不合格となった直後など、苦しいときにはいつも学習スタッフや講師の方々が親身に寄り添ってくださったこと、
テスト結果や自分の弱点と向き合う精神面でのふり返りやそれに対するフィードバックが充実していたこと、
切磋琢磨し合えるよき戦友たちに恵まれたこと、
管理されなくても自学自習できるようになったこと、
日々の授業で一生の財産となるような本質的な思考技法を授けていただいたこと等々・・・
日能研での2年間で本当に息子は大きく成長しました。
いま、子ども部屋にまだ残っているNバッグを見ると、日能研ロスのような気分になります。
しかし、進学先の学校ではもちろんのこと、これからの人生を通して、息子は日能研で身に付けた学びの精神を実践してゆくことと思います。
日能研の講師、学習スタッフ、その他支えてくださった職員の方々には感謝してもし切れません。
本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
  • 次のドラマ

PageTop