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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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知らぬ間に成長した息子、遠くの高い山へ!

  • 年度:2019
  • 性別:男子
  • 執筆者:
たまたま移り住んだエリアに中高一貫の高い山があったので、「せっかくだから挑戦してみようか?」という、わが家の中学受験はこんな軽いノリで始まりました。
あわよくば6年間自転車で通えたらいいよね~などと夢想しつつ。

そういう意味では、親子とも正面から受験に取り組んだとは言えないかもしれません。
学校の指導方針や校風などを真剣に比較検討することもなく、ただ目の前の高い山に憧れて軽装で登り始めてしまったのです。

でも、きっかけはたぶん何でもいいのだと思います。
4年生からの3年間、もちろんつらく苦しいこともありましたが、息子は楽しく日能研に通わせていただき、実り多い日々を過ごすことができました。
軽い気持ちで始めた登山も体力づくりから基礎トレーニング、難所攻略テクニックと訓練を積むうちに、着実に実力をつけることができました。
毎回の授業の復習、テストのふり返りは3年間欠かさずコツコツとやり遂げました。
ご指導いただいた先生方、スタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

そして迎えた本番。
まだ正月気分の抜けない1月6日、いわゆる「慣らし受験」で受けた関西の学校の東京受験を無事通過。
このときの合格発表が一番ホッと安堵し、息子も落ち着いてその後の日程に臨むことができました。

この数日後から小学校でインフルエンザによる学級閉鎖が出始め、迷いながらも1月半ばから受験が終わるまで学校を休ませることにしました。
その後インフルエンザは猛威を振るい、息子のクラスも閉鎖されたので、決断してよかったと胸をなでおろしました。

こうして迎えた2校目は1月20日、幕張メッセでのマンモス受験。
中学入試の風物詩、ずらりと並んだ各塾による激励の列が壮観でした。
こちらも無事合格し、2日後にはいよいよ本命の高い山へ。終了後の息子の表情はなんとも冴えず口数も少なかったのですが、念願の登頂を果たすことができました。

本来ならここでめでたく終わるはずだったのですが、日能研のご指導により都内のさらに高い山にチャレンジ。
不真面目な親としては、これは完全に記念受験だし、もう本命に受かったんだから無理して受けなくてもいいのでは?などと言いたくなったのですが、息子の反応は違いました。

受験後、ぼう然とした表情で会場から出てきた息子は打ちのめされていました。
「算数で失敗した。社会もきつかった・・・」と肩を落とし、好物の寿司でも食べて帰ろうかと誘っても首を振るばかり。
夜、布団に入ってから「もう一度受験したい、できるなら高校受験でリベンジしたい」と号泣したのです。

ふだん、あまり感情を表に出さない息子が、都内の高い山にこれほど強い思いを抱いていたことに、驚きました。
そんなこととはつゆ知らず、近くの山に登れてよかったと浮かれていた自分のうかつさにも・・・。
3年間の訓練を積み、努力を重ねてきた息子は、親が思うよりも高い山頂を目指して知らぬ間に成長していたのですね。

そして迎えた発表の日。
掲示板に自分の番号を見つけた息子の顔は、これまでのどの合格発表よりも輝いていました。
うかつな親はこの期に及んでもまだ「さあ、うれしい悲鳴だ。どっちにするのか」などとつぶやいていたのですが、息子の「これで決まりだね!」の一言で議論の余地なく決まりました。

親の私が憧れていた6年間の自転車通学は泡と消え、春からは5時半起きで電車通学の日々が始まります。
でも、息子が一片の迷いもなく選んだ道なので、心配はしていません。
新たなる頂を目指して、存分に楽しんで切磋琢磨してほしいと思います。
親としても可能な限りのサポートをしていきたいです。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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