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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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勝負せずに終わることのないように

  • 年度:2018
  • 性別:男子
  • 執筆者:
「勝負せずに終わることのないように」
「主役である本人の意志を尊重して 」
「少しでも上の高みに何とかして上り詰めようとしている」

6年夏の個人面談で室長の先生から言われた言葉です。
それからの半年間、いい時期もそうでない時もこの言葉を一家で大切にしてきました。

12月の個人面談ではさらに次のように言われました。
「すでにやるべきことはやりつくしている。」
「慎重になりすぎてほしくない。かといって油断もしてほしくない。」
「普段通りに臨むこと。とにかく彼がベストな状態で本番に臨むこと。これに尽きます。」

いろいろな学校を見学する中で、この学校に行きたい!と本人が決めた筑駒と麻布。
算数が好きで好きで、一問でも納得できないと夜遅くまで父親と謎解きパズルを解くように向き合う姿はいつもの光景でした。
一方で国語の読解、理・社の興味の薄い分野はなかなか得点に結びつかず苦しい時期が続きました。

もともと知識欲に飢えていたところへ日能研の素晴らしい先生方が、常に少し上の課題を与えてくださったおかげで、新しい知識を得る喜び、難問へ挑み突破したときの何ともいえない達成感と快感を存分に味あわせていただきました。
これは本人が一番感じていることだと思います。

4教科全てそろわないと歯が立たない筑駒は息子にとってチャレンジ校でした。
知れば知るほどその校風に惹かれ、憧れが増していった麻布。どうにか無事に合格をいただきました。
そして最後に見に行った筑駒の発表。息子の番号はありませんでした。

帰宅後改めて室長先生へ報告とお礼の電話を本人からかけました。
みるみるうちに息子の顔が歪み涙がポロポロとこぼれ落ちました。
室長の声が一段と大きく漏れ聞こえました。
「悔しいよな!ずっと目指してきたもんな!
でもな、ダメだったからといって、それじゃあチャレンジしない方がよかったか?
違うよな!チャレンジしてよかったよな!先生もそう思うよ。あなたがこの3年間、一生懸命筑駒を目指して努力し続けてきたことは紛れもない事実だ。そしてね、あなたを迎えてくれる学校には、必ず素晴らしい出会いがあるものなんだよ。
万が一にでも引け目に感じるなんてことのないように、堂々と胸を張って生きていってほしい。」

最後まで気を抜かず、手を抜かず、戦い抜いた6年の冬が終わりました。
全力を尽くすこと、そのための努力を惜しまないこと、逃げずにしっかり向き合うことの大切さを痛感したのと同時に、その一つ一つを乗り越え自信につながったかけがえのない3年間でした。

最後まで私たち親子を励まし導いてくださった日能研の先生方、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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