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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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最後の一日まで

  • 年度:2018
  • 性別:男子
  • 執筆者:
1月10日の栄東から始まり、20日からは市川、昭和秀英2科、東邦、昭和秀英、2月1日に東京第一志望校、という受験日程。
「子ども達は、最後まで伸びる。最後の一日まで伸びる。」
この先生方の言葉を支えに歩んだ、受験記録です。

■1月10日栄東

朝6時前には自宅を出発。まだ真っ暗な千葉駅までの道のり。
「いよいよ始まるなー」
「あれ?日能研の電気、もうついているよ」
なんて会話を息子としながら駅へ。
毎月の公開模試で、各地遠征を続けてきたお蔭で緊張は少な目だったように見えた。
翌日のWEBでの結果発表・・・基準点を1点上回っての東大クラス合格!
幸先の良いスタート!

■~千葉受験まで

5~6年生と、とにかく先生を信じ、算数を頑張ってきた。
6年夏以降は算数偏差値60以上をキープしながらも、第一優先は常に算数。
秋以降、従来得意だった国語が急落し始め、元々苦手だった理科は一向にあがらない。
焦りながらも、算数、算数、算数。
ギリギリ冬休み前から、少しだけ算数の比重を落とし、国語と理科を頑張った。
1月になり、ようやく国語と理科が安定。
難関校過去問も正答率が高く、それなりの自信をもって千葉受験を迎えることに。

■千葉受験

3日間で4校受験。
覚悟はしていたが、精神的にも体力的にもかなりキツかった。
息子は、常に我慢強く、弱音を吐かないタイプ。
期間中も、本人は弱音は全く言わないけれど、
疲労と感情はピークだなぁと、ヒシヒシ伝わってくる毎日。
しかも、自信をもって迎えた千葉受験だが、結果は1勝3敗。
「あんなに頑張って来たのに、届かなかったか」と思うと、
胸が苦しくなる。

■千葉受験の分析

第一志望へ向けてあと10日、がんばろう!と
まずは千葉受験の結果分析、ビックリする事実が判明。
誤った問題の多くが「問題の読み違い、答え違い」「メモチェレベルの基本問題」であった。
積算していくと、不合格校も合格していたのではという量のミス。
元々、カリテや模試でもミスは多い方だったが、「本番までには解決するだろう」と私も思っていたフシがあり、具体的な対策をとれてこなかった事をここで痛感。
東京にむけては、基本問題を繰り返すと共に「問題の読み方&答え方」を共に考えながら過ごす事に。

■東京受験までの10日間

「問題の読み方&答え方」について、日々やり方を考えながら、数日に1回は過去問を解いてみる。
しかしながら、なかなかミスが無くならない。焦りだす。

 :
 :
本番2日前。
仕上げとして、未着手の過去問を解くが、やはりミス散発。目標点に届かず。

 :
 :
本番前日。
前日にやるべきかどうか悩んだが、
思い切って、過去に解いたことのある過去問を解く。しかしミス散発。
秋に解いた際の点数も下回る結果に。


しかし、もう悪あがきをする時間は無い。気持ちを落ち着け、息子と会話。
「10日間、どうしてもミスは無くならなかった。」
「でもやり方は色々変えてきた。ミスの種類も変わってきた。」
「だからきっと進歩はしている。間違いない。」
「本番で成功すればいい。1点でも上回れば、勝ちだよ。」
「限界まで頑張って来たんだから。やれるよ。」
とつとつと会話。

■2月1日東京第一志望

試験を終え、校庭へ出てきた息子の顔はスッキリそのもの。昼飯を食べながら
「結構できたよ。力は出し切れたよ。」と言ってくれた。
「それでいいよ。出し切れたらなら充分だよ。」、本当に嬉しい。悔いは無い。

 :
 :
翌日。
雪降る中の合格発表。
「合格!」

さらに嬉しかった事が。

帰宅後、受験校の解答が公開され、自宅で答え合わせをしていると、息子が
「なんだこりゃ!」
と声を出す。

見ると、算数も国語も、ほぼノーミス!

最後の最後、本番で、約10年分やってきた過去問ではとった事のない様な高得点を叩きだしていた。

■最後に

「子ども達は、最後まで伸びる。最後の一日まで伸びる」。
この事を、大いに実感させていただきました。
2月1日、最後の日まで粘り続けた息子を、頼もしく思います。

弱音を吐かず、文句も言わない息子でしたが、それでも勉強をサボったり、ズルしたり、そんな時もありました。

中学受験は、息子が自ら選んだ道。
私から「やる気がないなら、やめていい」と言ったこともあったり「いまやれないなら。もうやめよう。やめてしまえ」と激しく伝えてしまった事もありました。

それでも息子は頑張り続けました。
受験と言うものを、楽しんでいたように思います。
日能研の先生方の事が本当に好きだったように感じました。

この場を借りて、勉強の内容のみならず、受験にチャレンジする事の大切さ、楽しさを伝え続けていただいた、日能研の先生方に感謝申し上げます。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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