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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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栄冠に向かって一歩、踏み出す勇気

  • 年度:2019
  • 性別:女子
  • 執筆者:本人
私は、自分で「日能研へ行きたい」と両親にお願いをして、5年生から通い始めた。
でも、「国立大学付属に合格すること」が両親との約束だった。
もし受からなかったら学区内の公立中学へ行くしかない。

少しずつ頑張り続けていくうちに、私はどうしても私立中学へ入学したいと思うようになった。
そしてその思いはNフレンズに参加した時に、より強い気持ちへと変わった。
会場に来てくれた日能研出身の先輩達が、受験勉強や学校生活についてのアドバイスを、私にたくさん伝えてくれたからだ。
とても自信が持ててうれしかった。「大変な時だけど、今頑張っていることは絶対に無駄にならないよ、中学校へ入ってから必ず役に立つから今の頑張りを大切にしてね」と言ってくれた。

私は勇気を出して「私立中学へ進学したい」と、両親へ伝えた。
上手に言えなかったが、自分の正直な気持ちをぶつけてみた。

それから一年と半年かかった。
ケンカっぽくなることもたくさんあったが、祖父や伯父さんが私を応援してくれた。

6年生の夏、とうとう両親が私立中学への進学を認めてくれた。
その時はあまりにもうれしくて、何を言われているのかわからないほどだった。

受験を終えた結果、伝統校である女子校(東京)と、共学の進学校(埼玉)の合格をもらった。
私はまた一つ勇気を出して両親に伝えなければならなかった。
両親と祖父は伝統校(女子校)が良いと思っていた。
その学校は、私がこれまで受けてきた公開模試の結果より、高い得点が出せて合格できたからだ。

でも、私は共学の進学校(埼玉)へ入学したかった。
各学校の体験授業へ参加したが、その学校の雰囲気や先生方の授業が一番好きだった。
私は、6年間通うならこの学校だと強く感じた。

勇気を出して、自分の気持ちを伝えた。
両親と祖父と私で話し合った。全員が正直に自分の考えを全て出し切って、それぞれの意見をみんな素直な気持ちになって聞いた。
そして、受験最後の家族会議が終わり、両親と祖父から「自分で選んだ中学校」への進学を認めてもらうことができた。
みんなが笑顔だった。私は少し涙が出てしまった。

私の中学受験は終わったけれども、これから始まる学校生活が待っている。
通学時間も長くなるし、春休みから中学校での春期講習も始まり、宿題も多い。自分でも分かっていた。
でも、Nフレンズで日能研の先輩達が「今の頑張りを大切にしてね」と言ってくれたので、私はプライドを持つことができた。
このプライドが、私の栄冠だ。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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