思いかけず私学の受験校全てを制覇できた事は、大いなる成果です。
ここで4年間お世話になり、今、合格体験記を書けるとはあの頃は思いもしませんでした。
幼い頃から読書したり、パズルしたり、屋内で独り根気よく遊び、その集中力は食事も忘れる程でした。
人と関わる事に気後れがあるものの、決して人嫌いではなく、よく観察し見聞きした事は全て覚えてきて、
その観察の緻密さは、大人でも舌を巻く、ちょっと光るものを持った子でした。
集団の中で埋もれてしまいそうな原石を滋しみ、強くなれと願って送り出した日々、
友達と遊びたい時期の葛藤は幾度となく訪れたであろう。
その大切な小学生という貴重で短い時期を「受験生だから」と我慢させた親の圧力に、
よくぞ堪えたと褒めてあげたい、今はそんな気持ちでいっぱいです。
受験を意識したきっかけも親主導だったので本人が自ら意思表示した時は、
とても嬉しく努力が実った感ありました。
しかしながら経済的事情でそこを諦めてもらうしかないと、一方的に父親に告げられ、
くやしさを滲ませる横顔を見て謝り、言ったんです。
「行けなくなったからといって学力を下げる訳にはいかない。その学力をkeepして、受かって蹴ろう」
その日から目に闘志が宿ったのか見違える程、威勢よく、目標据えて走り出したんです。
と同時にすっかり、塾が心の拠り処になっていて温かく見守って下さる先生々の熱い声援に励まされ、
邪心のない塾のクラスメイトとの交流に助けられ楽しくその日を迎えられる事ができました。
そして見事、あの学校の二回目の試験の合格を頂き、目的達成!
本当は今でも?と不安になる私とは裏腹に自信に満ちてスッキリした表情に、
やっと受験戦争が終結したと悟ったのでありました。
方向性を見定めて新たな出発の始まりです。感謝は筆に尽くせません。
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- 今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。