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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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栄冠へ向かって

  • 年度:2019
  • 性別:女子
  • 執筆者:
娘の本命は、都立中と豊島岡。志望校を決定した6年生当初から、合格は難しいだろうというのが私たち両親の本音でした。
他の併願校の魅力的な部分を娘に話すも「併願校には絶対に行かない。私は豊島岡に受かるんだから」と強気の発言が飛び出す始末。
公開模試でR4を取れない時はさすがに弱気になりましたが、それも一瞬で常に根拠のない自信にあふれていました。

後期日特は抑えの吉祥女子日特を取ろうか迷いましたが、室長から「豊島岡は桜蔭・女子学院クラスの子が受けるのだから日特もそのレベルで準備しなくてはならない」との助言をいただき、桜蔭日特を選択しました。
レベルの高い日特生と肩を並べて勉強できたことは結果的にはよかったと思います。
(ちなみに、日特では毎回桜ノートの表紙に桜蔭の正門の写真シールを一枚ずつ貼るのですが、最終授業の日に娘は学校名を手書きで「豊島岡」に修正していました。)

秋以降、過去問に取り組む時間を確保するのに苦労しました。本人なりのやる気があっても、大好きなレゴを始めてしまったり、学校の宿題に過度に時間を費やしたりとうまくいかず、併願校を全て網羅することができませんでした。
最終的には確実に合格を取りたい吉祥と本命の豊島岡を重点的にやるので精一杯、もう一つの本命都立対策はできず、主人と「都立は難しいだろう、うちは私立一本でいく」が暗黙の了解になっていました。

1月の併願校は、通学時間の関係で通うことは前提とはしていませんでしたが、まさかの不合格。
御三家クラスの女子が受験する学校なので、合格を取れなかったのはとてもショックでした。過去問を1年分しか解かなかったことを反省しました。1月受験の後は過去問対策と豊島岡向けの図形の確認作業に徹し、2月受験の1週間前に近所のホテルで2泊3日の親子合宿をしました。
合宿と言っても、やることは自宅と変わりませんでしたが、ホテルには遊び道具がないので、集中力が高まりました。
休憩時間には「この合宿が受験後にはきっといい思い出になるね。終わったら、いっぱい楽しいことをしようね。」と励ましました。

いよいよ2月。1日午前は、当日20:30に発表のある吉祥。
1月校とは違い、本人よりも私がとても緊張しましたが、娘は至って平常心。校門前に、室長自ら握手に来ていただけたのには感動しました。
午後は算数一科目入試の併願校へ。一度家に帰り、娘愛用のめぐりズム(アイマスク)とマッサージを施し挑みました。幸いにも、2校とも合格。吉祥は私が気に入り、何度も足を運んだ学校。ネットで番号を確認した時は、涙が出ました。
2日の豊島岡もこのまま成功の波に乗りたいと意気込み、娘も多分大丈夫と言っていましたが、番号はありませんでした。
予定では、2日夜に豊島岡の合格を確認し、3日は都立と決めていましたが、念のため3日の豊島岡にも出願していました。豊島岡の不合格でショックを受けている娘に確認しました。
「一つは、明日は都立を受験し、4日にもう一度豊島岡に最終チャレンジする。もう一つは、都立受験をあきらめ、明日も明後日も豊島岡という、残り2回のチャンスで合格を勝ち取るか。あなたの受験だから、悔いの残らないよう決めなさい。」
「私は豊島岡に行きたい」
その答えを聞き、日能研に電話でその旨伝え、2日の入試の振り返りのため家族3人で日能研を訪れました。3日は2日同様、主人が娘に付き添いました。主人から「1回目で合格した親子が嬉しそうに合格者掲示板前で写真を撮っている。その姿を目にするのはさすがにつらい・・・」と弱音の連絡が。
「今日がダメなら、明日の付き添いは私が行く」と伝えました。
帰宅後、娘は結果については言及せず、私たちもあえて何も聞きませんでした。
19時の発表までは長く感じました。「番号の確認は3人でするのが一番いい」と1月受験で感じました。
合格していれば喜びが3倍、そうじゃなければ悲しみを分かち合うのが早い。
3人でパソコンの画面を見て、スクロールしました。
「ある!受かっている!」3人が涙で抱き合いました。4日の受験も覚悟していたので、受験のゴールが本命の豊島岡で終われたことにただただ感動しました。

順風満帆だったとは言えない娘の3年間。
模試の結果に一喜一憂した日々、根拠のない自信なんて何の役にも立たないと娘を罵倒したこともありました。
精神的にも幼く、受験生としての真剣さはなかなか感じることができませんでしたが、「日能研が大好きで楽しい」そこだけは一貫していました。
娘の競争心を刺激し、合格へと導いてくれた日能研に深く感謝しております。
どうもありがとうございました。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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