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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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過去問への取り組み
先取りシミュレーション!入試期間中

結果オーライ!

  • 年度:2018
  • 性別:男子
  • 執筆者:
受験を終えて、解放された感覚と終わってしまったという寂しい気持ちが同時に沸いてきました。
4年生から塾に通い、雨の日も雪の日も、塾があるのに忘れて遅刻した日も、頑張って通ってくれました。
本人が受験をしたいと自ら塾を選び、通い始めたから当然ではありますが、行きたくないと行った日は一度もありませんでした。
3年間長かったですが、6年の夏を越えたあたりからは、時が過ぎるのが早く感じ、成績が思うように伸びず焦るばかりでした。

志望校を変えようかと迷った時期もありましたが、本人がどうしても行きたい学校だということで、挑戦にはなりますが、奇跡を信じて夜遅くまで勉強していました。
いよいよ、本命の試験当日。1月の埼玉受験とは、まったく違う感覚で前日の夜も眠れず、学校まで行く道中、送り出した後も、試験が終わるまでは緊張が解けませんでした。
本人は、できた感覚があったとのこと。翌日の合格発表で、息子の受験番号はありませんでした。頭が真っ白。さて、なんて声をかけよう。不思議なもので、落ちたときのシミュレーションは何度もしていたのに、かける言葉が見当たらず、無言で駅まで歩いていました。

落ち込んで泣いてしまうかなと心配していましたが、なんと本人、切り替えが早く「僕の第一志望は都立中高一貫校だ」と言い始め、翌日に向けて都立の過去問を必死に勉強し始めたのです。
結果、合格。私立も大学付属校に合格はしていましたが、第一志望に落ちた悔しさをどこでリベンジするのか。
それは大学受験しかないと確信し、迷わず息子は都立を選びました。もし、都立がダメで、大学付属校に通うことになったら、きっと悔しさをぶつけることができず、消化不良のまま、なんとなく通って、なんとなく大学に行ってしまったと思います。
だから、結果オーライ!安くて近くて安心の都立に通うことになり、仲間と刺激し合いながら勉強に部活に頑張ってもらいたいと思います。

3年間の頑張りは親子共々かけがえのない時間でした。本当によく頑張った。逃げ出したくなって、「なんで受験なんてしようと思ったんだろう」と泣きながら言われたときは、そんなに追い込まれてたんだと思い、「大丈夫だよ、もう頑張ってるのはわかってるから」と励ました日を思い出します。すべてが思い出。結果、第一志望こそダメだったものの、他はすべて合格。もっといい学校を受験してみたいなと本人も楽しみに変わっていました。
大変だったけど、親子共々、本当にいい経験ができました。あの緊張感と疲労と悔しさと喜び、生涯忘れることはないでしょう。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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