私は、入試本番に得意なはずの算数でしくじってしまいました。
算数でとれなくては大変だというプレッシャーにより、最初の計算がなかなかできなかったからです。
気持ちを落ち着けるために、次の問題を解き、また戻ってきて解けたのですが、その時には試験時間は10分過ぎていました。その後も難しい問題が続き、時間がないという焦りもあり、なかなか1問に集中できませんでした。算数が終わった後は、「落ちる」という不安にさいなまれていました。その時に私は、事前に先生方に「切り替えろ」、「勝負がこれからだ」、「あきらめるな」などと言われていたことや、自分の今までやってきたことを思い出すことによって、「落ちるんだったら、社会と理科をやりきってから落ちたい。低い点数で落ちるなんて絶対に嫌だ」と思えるようになりました。そう思うと、涙が止まらなくなりました。
周りの人からは、冷たい視線が浴びせられましたが、休み時間の間に泣いたことによって、算数の試験直後の悪い気持ちが出て行ってくれたような気がしました。そのおかげで、社会と理科は、集中して問題を解くことができました。これで気持ちよくこの学校から出ることができると思いました。
後日の結果発表は、できるだけ早くきびすを返せるよう、最後の列で発表を見ました。あきらめきった気持ちだったのです。しかし、確かにあったのです、自分の番号が。採点ミスでもしたのだろうかと思いました。でも合格証書をもらうことができました。この時の嬉しさと言ったら、言葉にもできないほどです。
自分にあった、切り替える方法を見つけて、あきらめずに頑張ってください!
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