コラム・読み物

コラム・読み物トップへ

親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

関連キーワードへ

この記事の関連キーワード
志望校・併願校の選び方
先取りシミュレーション!入試期間中
家族の支え・フォロー
友だち・仲間

最後まで信じよう!

  • 年度:2019
  • 性別:男子
  • 執筆者:
「いとこのお兄ちゃんが通っている学校に僕も入りたい。」
中学受験を決めたのはそんな理由でした。数ある塾の中から日能研を選んだのは、通いやすい場所にあること、そして最初の面談での先生の印象が良いことがきっかけでした。
同じ学校の友達は誰もいなく、最初は不安な様子でした。しかし4年の夏期講習の頃には講習後に友達を連れて来るようになっていました。

5年生になって授業数が増え、宿題が終わらなくなり、学校との両立がだんだん厳しくなってきました。学校行事の後など休みたいということもありました。何度も「気軽に受験勉強なんて始めるんじゃなかった。塾なんて行かなければよかった」と泣いたこともありました。でもそれをなんとか乗り越えて塾に行くと「やっぱり頑張る」と。その繰り返しでした。

6年生になってからは目の前のやることに追われて塾を辞めたいと全く言わなくなりました。同じ目標を持った友達に囲まれ、ある程度覚悟を決めて吹っ切れたようです。そうは言っても勉強するわけではなく、空き時間を見つけてはゲーム、漫画、テレビに逃げ場を見つけていました。
親は日能研に行くだけでも大変なこと、と頭で理解していましたが、それだけで難関校に合格するほど甘くありません。埼玉受験が始まってからも、あまり言いたくはありませんでしたが、「もっと勉強することあるんじゃないの?」と言っていました。
流石に第一志望校受験直前は、とにかくインフルエンザにかからず元気に受験することだけを考えるようにはなりましたが、受験が終わった今も、もっと頑張れたんじゃないのかな・・・と思ってしまったりします。

ほとんどの学校で合格発表はインターネット上でした。最初の結果を見たのは映画館のトイレ。二日目の試験の付き添いでさいたまスーパーアリーナ近くで待機している間、私は映画鑑賞をしており、発表を見たのは映画終了後でした。まず合格をいただき、ホッとしたことを思い出します。
その後3勝2敗で迎えた第一志望校。ここに来るまでに緊張感などはすでに経験済み、いとこも朝から応援に駆けつけてくれ「楽しんでこいよ~」と送り出され、とてもリラックスして臨めたようです。ああ、いい顔して行ったな、と思いました。終了後出てきたときも、やはりいい顔をしていました。

次の日の朝9時に合格発表。本人は第二志望校の受験中です。その学校の控え室で合格発表を見る予定でしたが、急遽電車で移動することになり、電車に乗ってすぐ9時になりました。かなり緊張しながらスマホ画面を操作するとまさかの合格でした。電車の中なのでなんとか声を抑えて夫に連絡したら、ほぼ同じタイミングで結果を見ていました。マスクで顔半分は隠れていましたが、涙を止めることはできませんでした。
2日の試験が終わり、夫といとこと合流して、大人数で学校に掲示してある合格発表を見に行くことができ、本人も実感できたようです。
受験が終わって1週間以上が過ぎ、学校の説明会、制服採寸をして、4月の入学を心待ちにしている毎日です。

最後になりましたが、第一志望校の偏差値は息子の偏差値よりかなり差がありました。難関校日特に通っていたものの、到底届く目標ではないと思っていました。でもなぜか本人は根拠のない自信をいつも持っており、「問題の相性がいい」と最後まで諦めませんでした。絶対この学校に通いたい、という強い気持ちが通じたのかもしれません。私ができることは第一志望がダメだった時に、ここならいいな、と思える、そして息子の学力で受かりそうな学校を探すことでした。6年になってからもずいぶん学校見学に行きました。かなり労力を使いましたが、やはり実際に足を運んでみないとわからないことはたくさんあったように感じます。偏差値だけにとらわれず、お子様に合った学校探しができるのは親だけだと思います。どうか最後まで諦めず、お子様を信じてあげてください。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
  • 次のドラマ

PageTop