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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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最後まで諦めないこと

  • 年度:2019
  • 性別:女子
  • 執筆者:本人
「えっ!!・・・合格してる・・・!!」
2月2日の桜蔭中学校の合格発表で私は目を疑った。人の頭の隙間からもう一度見てみる。そこには、確かに私の受験番号があった。信じられなかった。でも、嬉しかった。

私が桜蔭を受験しようと思ったのは、5年生の11月にクラスが変わった時だった。私はM2からトップMクラスに上がった。喜びいっぱいで新しいクラスに入ってみると・・・、何か空気が違った。そこには、本当に頭のいい人ばかりがいた。御三家受けるのは当たり前。そんな感じだった。それで、私も御三家の一つ、桜蔭を受けることになった。

苦手な算数では、先生の言う事が一つもわからなかった。「先生、本当に日本語喋ってるの?」と思わず呟きたくなる。
6年生になったら、少しはマシになった。クラスのものすごい賢い人達ともようやく話せるようになった。でも、桜蔭なんて夢のまた夢、という感じだった。

日能研全国公開模試でも、たまに偏差値70を取ったりもしたけれど、ほとんどR4偏差値スレスレ。でも、「どうせクラスも落ちるだろうし、そうしたら桜蔭の受験もしなくて済むだろう。」と思っていたら・・・クラスはずっとそのまま。
「やばいじゃん!」とやっと思った私は、10月から急に桜蔭の過去問に取り組み始めた。最初、算数が40点後半で、先生からできるはずと言われた国語も6割切ったことにはかなりショックを受けた。でも、だんだんと回数を重ねるうちに、全科目8割前後になった。

そして臨んだ1月受験。浦和明の星女子中学校と渋谷教育学園幕張中学校を受けた。結果、浦和明の星は受かったものの、渋幕は落ちた。そのせいで、私のマイナス思考はさらにひどいものになった。クラスの子のほとんどが受かったことも噂で分かり、衝撃を受けた。

でも、諦めなかった。今まで無理だった早起きも頑張った。壮行会のインタビューも受けた。

そして、桜蔭受験の日がやってきた。

1科目目の国語。得意なはずなのに全然埋まらない。でも、私が難しいと思っているのなら他の子もできないはずだと思い、最後まで頑張った。
次は算数。苦手な単元ばかりだった。国語で失敗したのを取り返すどころではなくなってしまった。
もう駄目だと思った。諦めようと思った。でも、どうしても諦めきれなかった。だから、社会と理科を必死で取り組んだ。

そして、2月2日に、私は合格を掴むことができた。最後まで諦めなくてよかったと心から思った。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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