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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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あきらめない。

  • 年度:2018
  • 性別:女子
  • 執筆者:本人
1日目は大妻と農大一中を受けた。大妻は受かり、農大一中は落ちた。安心はしたが、がっかりもした。
2日目は吉祥と農大一中を受けた。両方落ちた。悔しかった。
3日目は家で死に物狂いでもう勉強したが、4日目の農大一中は落ちた。「もう自分の夢は終わったんだ、大妻に行くんだ、もう少し真面目に勉強すればよかったな、いまから反省しても無駄だな、でもすごく悔しい、農大一中のために勉強してきたのに」と、夜は眠れず、次の日はボーっとし、その次の日もボーっとしていた。その日の夜のことだった。自分はビーズで遊んでいて、母は仕事をしている最中、突然固定電話が鳴った。電話だ。母は電話を取った。母は「東京農業大学・・・」と聞き、ピンときた。
繰上合格をしたのだ。
母は私へ受験票を指差して、OKマークを作った。一瞬母のしていることの意味がよく分からなかった。
しかし、少ししたら分かった。繰上合格をしたということを。
自分はうれしくて、うれしくて、そこらじゅうをピョンピョン飛び跳ねて、しまいには、うれしすぎて泣いてしまった。「やっぱり最後までやってきてよかったな、3日目にたくさん勉強してよかったな」と思った。
そして、母に向かって言った。「ありがとう」。本当に私がその日に学んだことは、「あきらめないこと」だった。私は2日目にぶっつづけで落ちた時、「もう大妻で終わりでいいんだよ。どうせ私は受からないんだよ!」とたくさん泣いた。とても悲しくて。2日目の過去問では、ほとんどが合格者最低点に届いており、自分も周りも2日目は受かるだろうと思っていた。が、いざ受験。算数と理科の2教科。算数の始めのチャイムと同時にページを開いた。「何これ、ムズ」いつも取れていた算数が、まったく解けなくて不合格。
でも4日目もあきらめなかったからこそ、繰上合格できた、と自分自身で思っている。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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