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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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第一志望、1回目落ちて2回目で合格

  • 年度:2020
  • 性別:男子
  • 執筆者:
R2の第一志望に、1回目は不合格でしたが、2回目の試験で合格することができました。

~受験期間中に気をつけたこと~

●理科と社会の知識問題は、別の学校で出ることがあるので、受験後必ず復習。
●複数受験がある学校は、1回目で落ちても次があるので、問題傾向に慣れるため1回目を復習。
●受験日の前日は遅くても9時就寝。
●休憩時間のおやつはブドウ糖入りのラムネかチョコ(カフェイン入ってる)。
●出題傾向をある程度指定してくれる学校があるが、ほとんどの問題は範囲を絞り込めないのでそれに固執しない。
●家族・親族に協力者をつくる。
●受験当日はとにかくリラックスする。

一番大事だと感じたことは、前日〜当日のリラックスです。

我が家の長男は真面目な性格なのですが、思い切りの良さに欠け、本番はドラマや漫画で良く見る緊張極限の状態になってしまうのではないかと心配でした。

実力的には不可能ではないと思いながらも、過去問は、何度やっても一回も合格平均点を出せず、見てみると、別の学校の同じような過去問は解けるのに、第一志望の過去問だと緊張するためなのか全く解けていませんでした。

私は学生時代、いざ試合に出してもらうと緊張して実力が出せない体験があり、そのため子供には合格は二の次としても、今まで頑張ってきた勉強の成果を心置きなく発揮して「やり切った!悔いはない!」と受験を終えて欲しいと思っていました。

そこで2月1日の受験会場に行くまでに、子供がいかに緊張しないで済むかを考えました。
心の状態は、笑顔を作ることで変えることができると本にもあり、自分の経験からも顔の筋肉が動いて緩むと心もリラックスするとわかっていたので、試験会場に向かう電車の中でも、子供と笑い話などしながら笑顔にすることを心がけました。
それでもどうしても顔がこわばり始めたら、手で顔の筋肉をマッサージ。これはけっこう効きます(笑)

また、急ぐと交感神経が優位になり、緊張感が高まると本にあったので、決して急がなくて済むよう、時間に余裕をもって行きました。

その後、息子は受験生にあるまじきリラックスした態度で会場へ到着。
笑顔で会話を交わし、傍目には余裕の親子と映ったかもしれませんが、その日の結果は残念ながら不合格。

ですが本人の手応えでは今までのどの過去問より良く、日能研の解答速報と答えを照らし合わせても、苦手な算数で今まで出したことのない合格者平均が取れて、結果は決して悪くなかったことがわかったので、2回目の受験は足りなかった科目を修正して行くよう心がけました。

2回目の受験日は夫と行ったのですが、その日も笑わせてリラックスを心がけたようです(夫談)
結果が出るまではかなり神経をすり減らしましたが、「合格」の文字が目に入ってからは有頂天になりました。

ちなみに過去問を解いた時に点数が取れていた第二志望は、2回の受験とも不合格でした。
偏差値的に余裕があり、過去問が解けても、本番で不合格だった第二志望のように、精神論ではまったくないのですが、「この学校に行きたい」という気持ちの強さと、それに基づくターゲティングは不可欠なのではないかと感じました。

また「家族・親族に協力者をつくる」という事もとても重要でした。
埼玉受験が始まる1月下旬~2月上旬まで、受験期間はとても長く感じます。
会場の下見や問題のチェックなど、親は精神的にも体力的にも、かなりきつい状態になります。
私も一回、埼玉受験ラッシュのあと胃痛に見舞われて2~3日起き上がれなくなりました(胃炎でした・・・)。
我が家は幸い夫がかなり熱心に関わってくれていたのですが、片方が仕事で、下の子供がいるのに入試に行かなくてはいけない時など、近隣に済む祖父母に協力してもらいました。
親族でなくても、付近の友人などに話しておくといいかもしれません。

今回の受験を終えて、もし結果が不合格だったとしても、当日実力を発揮できたなら、きっと子供も、試験の場で全力を出せたことを自信に、次の一歩に踏み出せると思います。
この後受験するお子さんたちにも「実力を出しきれなかった」という悔しい思いはして欲しくないので、ぜひオモシロ話をしながら会場に向かってほしいと願っています。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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