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親と子の栄冠ドラマ -中学入試体験記-

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動じることのない強い気持ち

  • 年度:2020
  • 性別:男子
  • 執筆者:
12月、最後の日能研全国公開模試の結果は第一志望校のR4偏差値まであと0.7ポイント。
射程圏内とは言え、安全圏まではまだ射程距離が遠い。
苦手単元克服と取りこぼしを無くすための復習に徹しよう。

元日は塾の友達と一緒に算数特訓へ参加。
志をともにする仲間の姿に刺激を受け、気持ちも新たに冬期講習後半戦へ。

そして、いよいよ埼玉受験がスタート。初めての本番。予想以上に緊張してた様子。
「手応えは?」「分からない。」
「答案回収直前の見直しで気付いた計算ミスを慌てて直したんだけど、合ってた!」これで5点拾えた!

翌日の朝10時。震える手でそっとボタンをクリック。
「合格」

初めて勝ち取った「合格」。嬉しかった。ただ、合格最低点を2点上回っただけのギリギリの合格。
「あの時、見直ししてなかったら・・」そう思うとゾッとする。

見直しの大切さを再認識したと同時に、2月1日の第一志望校に向けた気持ちにもスイッチが入った。
「2点差ギリギリか・・このままじゃ、やばいかも・・」

初戦終了からの3週間は、ひたすら第一志望校向け問題(他塾の志望校別模試含む)を解きまくり、解き直しまくり、知識の定着を図り、気が付けば1月31日。

「辛くて、きつかったけど、やるべきことはやり切った!これでだめならしょうがないよ」
本人からのそんな言葉を聞いて、何が起きても動じることのない強い気持ちが整ったと確信。
そして、朝焼けから夕焼けまでかかった長い2月1日が終わった。

合格発表はWEBなしの掲示板のみで、発表当日の午前中は他校受験だったため、掲示開始時刻より少し遅れて、最寄り駅に到着。
道すがら、手続きをすることなく帰っていく親御さん、お子さん達とすれ違うたびに、胸が締め付けられ、
私たち親は明らかに落ち着きを失っていく。
それとは対照的に、受験者本人は至って冷静。

「もし、落ちても後悔はないよ。やり切ったし、あれ以上は勉強できないし」
受験を通じて、親が想像する以上に逞しく成長していた。

校門から構内に入ると、掲示板とその周りの人波が小さく目に入ってきた。
だんだんと掲示板が大きくなり、いよいよ正面に。

「あった!」

日能研とともに過ごした受験生活の3年間が、この瞬間に、終了しました。

「最後の最後まで、必ず伸びます。特に男子は。」通塾校から言われていたこの言葉は、本当でした。
12月まで劣勢でもあきらめず、1月に密度の濃い時間を過ごすことができれば、きっと夢は叶うでしょう。

頑張ってください!応援しています。
今後も寄せられたドラマを、各カテゴリーに随時アップしていきます。
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